三重・伊勢「二見輿玉神社/夫婦岩」猿田彦大神を祀る御利益スポットと寄り添う夫婦岩≫
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三重県伊勢市の海辺に佇む「二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)」は、「夫婦岩」で知られる名所であり、伊勢神宮参拝前に心身を清める「浜参宮」の地としても古くから親しまれている神社です。

こちらでは、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を主祭神とし、宇迦御魂大神(うかのみたまのおおかみ)を相殿神として祀っています。猿田彦大神は”みちひらきの神”として、開運や交通安全、夫婦円満などのご利益があるとされています。「夫婦岩」の夫婦円満の御利益も兼ねて、伊勢志摩旅の締めくくりは、こちらに参拝。

二見浦の海岸に沿って立つ神社からの景色は見晴らしの良い参道が続きます。

「二見興玉神社」は、有難いことに愛犬同伴参拝が可能ですので、リード着用でルールを守って参拝しましょう。

「山口誓子の石碑」
”初富士の 鳥居ともなる 夫婦岩”
「夫婦岩」について記されている立て板の左手には、俳人である山口誓子が正月に参拝した際に詠んだ俳句が記されています。

参拝する際には、鳥居の前で立ち止まり一礼し、参道は、正中(真中)を避けて歩きましょう。

参道をはじめ、境内の至る所に蛙が鎮座しています。御祭神である猿田彦大神の神使が蛙とされていることから、現在でも「無事かえる」、「貸したものがかえる」、「若かえる」などの語呂合わせで、縁起の良いものとされています。
奥に浮かぶは、大注連縄で結ばれる「夫婦岩」。

右手の社務所奥に「本殿・拝殿」が見えてきます。

神礼神符の受け取り所「岩屋授与所」

古来は宇迦御魂大神を岩窟内に奉祀されていた三宮神社の御遺跡。
日の神拝所の由縁により「天の岩屋」と称し尊拝。

神社から望める日の出の刻を表した画が設置されており、
冬場に天候が良ければ、富士山が見えることがあり、
5月から7月の早朝は、夫婦岩の間から昇る朝日は、それはそれは神々しさが勝る美景とのこと。
<手水の作法>
参拝の前には「手水」をとって、手や口を清めましょう。
1.右手で柄杓をとり、水をくみ、左手を清めます。
2.柄杓を左手に持ち替えて、右手を清めます。
3.再び柄杓を右手に持ち替えて、左手の手のひらを窪めて水を受け、軽く口をすすぎます。
(柄杓には口をつけません)
4.柄杓を立てて残った水を柄に流し、手にした部分を洗い流します。
5.柄杓を元の位置に戻します。
「満願蛙」

向かって右手の蛙は男性、左手の子沢山蛙には女性、それぞれ蛙の頭に願を込め水をかけて、御神恩をいただきます。

日の出橋を通り、本殿へ進むと、「夫婦岩」が近付いてきました。

猿田彦大神を祀る「本殿・拝殿」
古来より邪気を祓い清め、災厄を除く福寿の神として崇敬されてきました。
拝殿では、祭典・結婚式・ご祈祷が斎行されます。
拝殿前では、「二礼二拍手一礼」の作法にて、お参りしましょう。

「輪注連縄」初穂料300円
輪注連縄(禊祓)で身体をさすり、身のけがれや身体の悪い所を輪注連縄にに託し納めます。

「絵馬」初穂料800円
絵馬に神様へのお願いごとや感謝の気持ちを書き記し、「諸祈願絵馬掛所」へ。

「日の出遥拝所」

「二見蛙」
元来この地が御日の神の拝所であり、皇大神を御日の神と崇めたる時代に、祝詞式に、所謂、谷蟆々の狭渡る極みなどあり、日の神に谷蟆々(蛙)を献じたと伝えられたことからはじまり、玉神石を伊勢の海の守護の澳魂とあがめ、龍神崇拝の精神を一つにして、龍神は雨を喜ぶという意味から蛙の奉献があり、神宮参拝者の旅の安全や航海の安穏を祈念して、「無事かえる」の願からでたものと云い伝えられています。縁起の良い御利益蛙として、訪れた参拝者の手で撫で続けられたことで、輝きを放っており、神聖な雰囲気が漂います。

「夫婦岩」
神社の象徴である「夫婦岩」は、沖合約700mに鎮まる猿田彦大神縁りの「興玉神石」と日の大神(太陽)を拝む鳥居の役目をしています。大小2つの岩が仲良く並ぶ姿から、夫婦円満や良縁成就を願う人々が訪れる御利益スポットです。大岩(男岩)は、正式には立岩と呼ばれ、高さ9m、周囲は44mで、古生層の最下部である輝光石と緑泥片石からなり、小岩(女岩)は、根尻岩と呼ばれ、高さ4m、周囲10mで方解石からなり、大小の男岩と女岩の間に張り巡らされた大注連縄の長さは35mあります。大岩・小岩を結ぶ大注連縄は「結界の縄」と称され、夫婦岩の向こうを海の彼方にある「常世の国」からの常世神を始め神々が最初に下界に寄りつく聖なる場所とされています。

「夫婦岩」の奥にある岩は、元々「烏帽子岩」と呼ばれていましたが、いつの頃からか上部が蛙の姿をしていると、二見蛙の御神威の現われとされ、今では「かえる岩」と呼ばれるように。どの角度から観ても、蛙にしか見えないから驚きです。

両岩が「夫婦岩」と呼ばれるようになったのは明治以降のこと。それまでは、この地が、古くより立石崎、立石浜と呼ばれてきたことに由来し、「立石」、または、親しみを込めて「立石さん」と呼ばれていたようです。「夫婦岩」は、2つの岩が仲良く寄り添っている様子から、夫婦円満の象徴として知られる景勝地。我が家も早いもので結婚13周年を迎えました。この先も仲良く過ごせるよう御利益にあやかりたいと思います。

「禊橋」
2015年12月竣工された「禊橋」の奥には、新たに休憩処を設けており、
カフェ「BonTin Cafe 禊/ボンタンカフェmisogi」、うどん屋「饂飩松」、美術店「海風美術店」が並びます。

「契りの松」
江戸時代末期御蔭参り、抜け参りと伊勢参詣が最も賑わった頃に、阿波国より若い男女が、この二見浦の浜で身を海水に浴び、塩垢離(みそぎ)をして、着物を松の木にかけて結び、夫婦の契りと子孫の繁栄を祈願したところから、「ちぎりの松」と呼ばれています。

「本居宣長の石碑」
”変わらじな 波は 越ゆとも二見潟
妹背の岩の かたき契りは”
江戸時代の国学者・文献学者・言語学者・医師であった本居宣長が、寛政12年に二見浦の絵の賛として詠まれた俳句。

「オオシャコ貝」
猿田彦大神に縁のある貝のオオシャコ貝があり、こちらは沖縄産の巨大なオオシャコ貝で、推定年齢150歳、殻の長さは1.5m、重量は230kgと世界最大種の貝とのこと。貝の研究家でもあった故杉谷名誉宮司が奉納された貝です。

二見浦を見渡す防波堤

防波堤の先まで歩くことにしましょう。ショコラも初めて訪れる地をワンポするのは楽しいようで、周囲の匂いに興味をそそられながら、小さな身体で一生懸命歩いてくれます。

日常の喧騒からひととき離れた、二見浦の海辺の時間。

潮の香りを含んだ、やわらかな4月の風が頬を優しく撫でていき、心を解放してくれます。波音のリズムは心地良く、寄せては返す海の煌めきが、眩しい午後。

「二見興玉神社」は、二見浦が織り成す雄大さと自然の美しさが備わり、信仰が融合した心洗われる場所。愛犬との旅でもおすすめのスポットとなります。今回訪れた伊勢志摩旅も、とても素晴らしい締めくくりを迎えることができました。愛犬と過ごす日本旅を今後もお楽しみください。
二見興玉神社
住所:〒519-0602 三重県伊勢市二見町江575
TEL:0596-43-2020
駐車場:有(無料)
https://futamiokitamajinja.or.jp/

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