2025年01月12日14:06
浜松の佐鳴湖湖畔に位置する「龍雲寺」。こちらは、今から約700年も前の南北朝時代の1330年代に遡り開山、御二条天皇の御皇孫にあたる木寺宮康仁親王が創建された臨済宗の寺院となり、歴史的価値と現代的な美が融合した特別な場所です。
現在は、2018年4月に第22世住職として就任された木宮 行志(Koshi Kimiya)さんが管理・運営を任されており、坐禅会をはじめ、子供サマースクールなど様々な企画を通じ、地域での布教に努める一方で、寺院の枠にとらわれることなく、ボランティア活動であるお寺婚活として「吉縁会」というご縁を紡ぐ会を発足するなど、多方面で地域と寺院との関係性をより密なものにされてきています。龍雲寺は、心が落ち着く静寂の中、参道を歩むところから始まります。訪れた日は冬の雨上がりで、しっとりとした風情が漂っており、雨粒を含んだ木々や地面の輝きに、澄み渡る空気、そこには特別な静けさが感じられます。鳥のさえずりや風が木々を揺らす音に耳を澄ませながら一歩一歩進むと、忙しい日常を忘れ、心が静かに整っていく感覚を覚えました。
年末年始と好天が続き、初日の出も拝めた2025年ではありますが、この日は珍しく一日雨に見舞われた日。しかし、幸運なことに、丁度、拝観のタイミングだけ雨が上がり、美しい景色を楽しむことができました。訪れた晴れ男と晴れ女の功績かもせれません。
こちらは年中無休で拝観可能で、SNSの配信等を許されており、自由に写真撮影を楽しむことができます。どの季節に訪れても自然の美しさを感じられる場所で、特に春は桜が咲き誇り、秋は紅葉が彩りを添えることで知られています。
9,000坪もの広大な境内の参道を抜けると、本堂手前に広がる枯山水庭園「無量寿庭」に出逢えます。この庭園は、作庭家の北山安夫氏による作品で、仏教の極楽浄土をテーマに設計されています。白砂に描かれた繊細な砂紋や、計算し尽くされた岩の配置が印象的で、どこを見ても無駄がなく、静けさと神聖さが漂っています。
龍雲寺は、特に拝観料を徴収されていませんが、必ず本堂で御本尊にお参りする事から始めましょう。
本堂側から伺える庭園をじっくりと拝観することで、さらに深い感動を味わうことができます。砂紋に描かれた模様は毎日整えられており、その職人技に感動を覚えることでしょう。
無量寿庭を後にして本堂へと進むと、そこには約千年前に制作されたとされる阿弥陀如来坐像が安置され、この坐像は静岡県指定文化財に指定されています。仏像の細部に至るまで精緻に彫られており、長い年月を経てもその存在感は色褪せることなく、訪れる人々を魅了しています。特に、仏像の両目が放つ温かさには自然と手を合わせる気持ちになり、その場にいるだけで心が浄化されるような感覚を味わえることでしょう。
新年になって初めて神様や仏様に感謝の気持ちを伝え新年の祈願をする初詣。
近隣に住まう者として、旧年の感謝を捧げ、新年の無事や平安を祈願して参りました。
本堂での参拝を終え裏手に回ると、目の前に池泉回遊式庭園の「清浄庭」が広がります。
無量寿庭の枯山水とは異なり、この庭園では滝や池など水の要素が取り入れられており、また違った趣を楽しむことができます。
高さ約15mもの「無位の滝」が中央に流れ、滝から流れ落ちる水が作り出す音は、心地よいリズムを刻み、聴いているだけで心が癒されます。庭園内の遊歩道は、春の桜に夏の新緑、秋の紅葉に冬景色と、季節毎の魅力が満載のお庭。
滝の下に広がる池には色鮮やかな鯉が泳ぎ、その姿が水面に映る様子はまるで一枚の絵画のよう。
手をかざすと近くに寄って来てくれ、鯉の餌も設置されているため、ふっくらとふくよかな鯉たちに出逢えます。
庭園を十分に堪能した後に「地獄極楽図」が展示されている特別展示室へ歩みを進めます。
この絵巻物は、仏教の教えを視覚的に表現した貴重な作品です。
極楽の部分には、美しい花々や穏やかな仏たちの姿が描かれており、見るだけで心が癒される一方で、地獄の部分には、苦しむ魂や炎がリアルに描かれ、その戒めのメッセージは非常に強いものを感じ取ることができます。一枚一枚に込められた絵巻を観ていると、仏教が伝えようとする生き方への教訓を改めて考えさせられるのです。
龍雲寺に相応しい「龍」の一文字が記された空間。こちらには、書家の「金澤翔子(Shoko Kanazawa)」さんの作品が随所に散りばめられており、全国から彼女の作品を一目見ようと多くの方が足を運びます。
仏の心が天地すべてを覆うとの意味がある作品「蓋天蓋地(がいてんがいち)」。
最後に訪れたのが、こちらの「世界一大きい般若心経」。この作品は書家・金澤翔子さんが奉納されたもので、高さ約3m、幅約5mという圧巻のスケール。般若心経の内容にも触れると、この経典は仏教の核心である「空(くう)」の思想を説いており、煩悩や執着から解放される道を示しています。金澤翔子さんの作品を前にすると、この深い教えが書として力強く表現されていることを感じます。また、この作品が完成するまでには、金澤翔子さんとその母親である金澤泰子さんの深い信仰と努力があったことを知り、ダウン症を抱えながらも、書を通じて多くの人々に希望を届ける熱き姿勢に私自身も励まされる思いです。
専用の展示空間「光の納骨堂」に収められたこの作品は、独特の照明効果によって文字が浮かび上がるように見え、その力強さと神聖さ、そして世界一を誇る大きさに、誰もが心を奪われてしまいます。実際に目の前に並んでみると、その大きさに驚かれることでしょう。
龍雲寺の訪問は、静寂と美が調和した空間の中で、心の浄化と癒しを存分に味わえる体験となります。庭園や仏像、芸術作品のどれもが、日常を忘れさせてくれるほどの魅力を持っています。今後、浜松市を訪れる機会があれば、ぜひ「龍雲寺」にも訪れてみてください。
龍雲寺
住所:静岡県浜松市中央区入野町4702-14
TEL:053-447-1231
拝観時間:9:00~16:30
拝観料:特に無し(但し、必ず本堂にて御本尊にお参りする事)
駐車場:80台完備
http://www.ryouun.com/
Santé/サンテは日常に心地よさと洗練をもたらす健康的なライフスタイルを提案し健康・美容・運動・食事などに対して自分らしいバランス感覚を養うためのウェブマガジンです。
WEB MAGAZINE SANTE
https://sante.style/
最先端人間ドックで未来を予測し 長寿遺伝子を活性化するNMNや 幹細胞を用いた先進再生医療など 複合的な治療で老化因子を除去し美しい肌と健康的なカラダへと ワンストップであなたを導くペニンシュラ東京の会員制ラグジュアリークリニック。
クリニック 9ru
https://9ru.tokyo/
スキンクリニック 9ruは大阪梅田で世界最先端のアンチエイジング・再生医療の知見を集約した完全会員制「CLINIC 9ru」の技術をもと、 医療レーザー脱毛器や美肌治療機器、オーガニックアートメイクなどを用いた施術を提供。
スキンクリニック 9ru
https://skin-9ru.jp/
NMNや幹細胞を用いた再生医療や美肌と痛みにアプローチします。話題のダーマペンやレーザートーニングなどの最新美容機器を導入し、医療脱毛やアートメイクも提供。
バイオスタイルクリニック銀座
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浜松・寺院「龍雲寺」静寂と美の調和を感じる龍雲寺で世界一大きい般若心経を拝観≫
カテゴリー │浜松
浜松の佐鳴湖湖畔に位置する「龍雲寺」。こちらは、今から約700年も前の南北朝時代の1330年代に遡り開山、御二条天皇の御皇孫にあたる木寺宮康仁親王が創建された臨済宗の寺院となり、歴史的価値と現代的な美が融合した特別な場所です。
現在は、2018年4月に第22世住職として就任された木宮 行志(Koshi Kimiya)さんが管理・運営を任されており、坐禅会をはじめ、子供サマースクールなど様々な企画を通じ、地域での布教に努める一方で、寺院の枠にとらわれることなく、ボランティア活動であるお寺婚活として「吉縁会」というご縁を紡ぐ会を発足するなど、多方面で地域と寺院との関係性をより密なものにされてきています。龍雲寺は、心が落ち着く静寂の中、参道を歩むところから始まります。訪れた日は冬の雨上がりで、しっとりとした風情が漂っており、雨粒を含んだ木々や地面の輝きに、澄み渡る空気、そこには特別な静けさが感じられます。鳥のさえずりや風が木々を揺らす音に耳を澄ませながら一歩一歩進むと、忙しい日常を忘れ、心が静かに整っていく感覚を覚えました。
年末年始と好天が続き、初日の出も拝めた2025年ではありますが、この日は珍しく一日雨に見舞われた日。しかし、幸運なことに、丁度、拝観のタイミングだけ雨が上がり、美しい景色を楽しむことができました。訪れた晴れ男と晴れ女の功績かもせれません。
こちらは年中無休で拝観可能で、SNSの配信等を許されており、自由に写真撮影を楽しむことができます。どの季節に訪れても自然の美しさを感じられる場所で、特に春は桜が咲き誇り、秋は紅葉が彩りを添えることで知られています。
9,000坪もの広大な境内の参道を抜けると、本堂手前に広がる枯山水庭園「無量寿庭」に出逢えます。この庭園は、作庭家の北山安夫氏による作品で、仏教の極楽浄土をテーマに設計されています。白砂に描かれた繊細な砂紋や、計算し尽くされた岩の配置が印象的で、どこを見ても無駄がなく、静けさと神聖さが漂っています。
本堂
龍雲寺は、特に拝観料を徴収されていませんが、必ず本堂で御本尊にお参りする事から始めましょう。
本堂側から伺える庭園をじっくりと拝観することで、さらに深い感動を味わうことができます。砂紋に描かれた模様は毎日整えられており、その職人技に感動を覚えることでしょう。
無量寿庭を後にして本堂へと進むと、そこには約千年前に制作されたとされる阿弥陀如来坐像が安置され、この坐像は静岡県指定文化財に指定されています。仏像の細部に至るまで精緻に彫られており、長い年月を経てもその存在感は色褪せることなく、訪れる人々を魅了しています。特に、仏像の両目が放つ温かさには自然と手を合わせる気持ちになり、その場にいるだけで心が浄化されるような感覚を味わえることでしょう。
新年になって初めて神様や仏様に感謝の気持ちを伝え新年の祈願をする初詣。
近隣に住まう者として、旧年の感謝を捧げ、新年の無事や平安を祈願して参りました。
本堂での参拝を終え裏手に回ると、目の前に池泉回遊式庭園の「清浄庭」が広がります。
無量寿庭の枯山水とは異なり、この庭園では滝や池など水の要素が取り入れられており、また違った趣を楽しむことができます。
高さ約15mもの「無位の滝」が中央に流れ、滝から流れ落ちる水が作り出す音は、心地よいリズムを刻み、聴いているだけで心が癒されます。庭園内の遊歩道は、春の桜に夏の新緑、秋の紅葉に冬景色と、季節毎の魅力が満載のお庭。
滝の下に広がる池には色鮮やかな鯉が泳ぎ、その姿が水面に映る様子はまるで一枚の絵画のよう。
手をかざすと近くに寄って来てくれ、鯉の餌も設置されているため、ふっくらとふくよかな鯉たちに出逢えます。
松鶴の金屏風
庭園を十分に堪能した後に「地獄極楽図」が展示されている特別展示室へ歩みを進めます。
この絵巻物は、仏教の教えを視覚的に表現した貴重な作品です。
極楽の部分には、美しい花々や穏やかな仏たちの姿が描かれており、見るだけで心が癒される一方で、地獄の部分には、苦しむ魂や炎がリアルに描かれ、その戒めのメッセージは非常に強いものを感じ取ることができます。一枚一枚に込められた絵巻を観ていると、仏教が伝えようとする生き方への教訓を改めて考えさせられるのです。
龍雲寺に相応しい「龍」の一文字が記された空間。こちらには、書家の「金澤翔子(Shoko Kanazawa)」さんの作品が随所に散りばめられており、全国から彼女の作品を一目見ようと多くの方が足を運びます。
仏の心が天地すべてを覆うとの意味がある作品「蓋天蓋地(がいてんがいち)」。
最後に訪れたのが、こちらの「世界一大きい般若心経」。この作品は書家・金澤翔子さんが奉納されたもので、高さ約3m、幅約5mという圧巻のスケール。般若心経の内容にも触れると、この経典は仏教の核心である「空(くう)」の思想を説いており、煩悩や執着から解放される道を示しています。金澤翔子さんの作品を前にすると、この深い教えが書として力強く表現されていることを感じます。また、この作品が完成するまでには、金澤翔子さんとその母親である金澤泰子さんの深い信仰と努力があったことを知り、ダウン症を抱えながらも、書を通じて多くの人々に希望を届ける熱き姿勢に私自身も励まされる思いです。
専用の展示空間「光の納骨堂」に収められたこの作品は、独特の照明効果によって文字が浮かび上がるように見え、その力強さと神聖さ、そして世界一を誇る大きさに、誰もが心を奪われてしまいます。実際に目の前に並んでみると、その大きさに驚かれることでしょう。
龍雲寺の訪問は、静寂と美が調和した空間の中で、心の浄化と癒しを存分に味わえる体験となります。庭園や仏像、芸術作品のどれもが、日常を忘れさせてくれるほどの魅力を持っています。今後、浜松市を訪れる機会があれば、ぜひ「龍雲寺」にも訪れてみてください。
龍雲寺
住所:静岡県浜松市中央区入野町4702-14
TEL:053-447-1231
拝観時間:9:00~16:30
拝観料:特に無し(但し、必ず本堂にて御本尊にお参りする事)
駐車場:80台完備
http://www.ryouun.com/
Santé/サンテは日常に心地よさと洗練をもたらす健康的なライフスタイルを提案し健康・美容・運動・食事などに対して自分らしいバランス感覚を養うためのウェブマガジンです。
WEB MAGAZINE SANTE
https://sante.style/
最先端人間ドックで未来を予測し 長寿遺伝子を活性化するNMNや 幹細胞を用いた先進再生医療など 複合的な治療で老化因子を除去し美しい肌と健康的なカラダへと ワンストップであなたを導くペニンシュラ東京の会員制ラグジュアリークリニック。
クリニック 9ru
https://9ru.tokyo/
スキンクリニック 9ruは大阪梅田で世界最先端のアンチエイジング・再生医療の知見を集約した完全会員制「CLINIC 9ru」の技術をもと、 医療レーザー脱毛器や美肌治療機器、オーガニックアートメイクなどを用いた施術を提供。
スキンクリニック 9ru
https://skin-9ru.jp/
NMNや幹細胞を用いた再生医療や美肌と痛みにアプローチします。話題のダーマペンやレーザートーニングなどの最新美容機器を導入し、医療脱毛やアートメイクも提供。
バイオスタイルクリニック銀座
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バイオスタイルクリニック神戸
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最先端の医療検査機器としてGE社製のMRIとCT、ガンをターゲットとしたDWIBS検査、認知症リスクを数値化するエムビジョンヘルスなどを導入したVIP人間ドックで体の隅々まで「老化」の状態をチェックし、「がん」「脳・心疾患」「認知症」「生活習慣病」の疾患リスク評価、さらにITを駆使しモニタリングを分析して最適な治療やアドバイスを提案します。
プリベンションクリニック
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