「和味の宿 角上楼」安らぎの朝と身体喜ぶおもてなし料理で始まる1日

カテゴリー │田原・伊良湖




昭和の香り漂う純和風の老舗旅館「和味の宿 角上楼(Kakujoro)」で迎える朝は早く、小鳥たちの囀りが心地良く響きます!



しとしとと小雨がちらつき、別邸客室[福寿]の テラスに映える緑は一層色濃く艶めく様子が伺え、心安らぎます!



大きく深呼吸しながら、身体を伸ばしてストレッチ!




 

身体を温めようと、中庭「花遊びの庭」を抜け「展望大浴場」へ向かうと、早朝の誰も居ない露天風呂を独り占めしてしまえる贅沢な時間が訪れます!



湯浴み後は雨もおさまったことですし、館内巡りしながら、昭和の懐かしき時代を感じることと致しましょう!



館内には未だ人の気配を感じることもなく静かではありますが、1階厨房からは朝の食事を準備する小気味良い音が聞こえて参りました!



2階の大広間を覗いてみると、既に別の宿泊者用の朝食のセッティングがなされております!
こちらの大広間での朝食は、3名様以上であれば可能です!
中庭を身近に感じながら頂ける朝食は、さぞ美味しいことでしょう!



「角上楼」の本館2階のテラスでのひとときは、時を忘れ、時を慈しむ、そんな思いを馳せる場所のように思えます!



わたし達夫婦は、夕食同様に1階厨房横にある個室にて、朝食を準備して頂きます!
朝食でも前夜同様に、陶芸家「釋永 岳 (Gaku Shakunaga)」と下尾 和彦 (Kazuhiko Shimoo)さん&下尾 さおり (Saori Shimoo)さん御夫婦のユニット作家「Shimoo Design」の器とコラボレーション!



「朝食は1日で最も大切な食事」と考えられており、こちらでは、昔から大切にされていた、体に優しい健康的な朝食で宿泊客の1日のスタートをサポートしてくださいます!

ふんわりと厚みがあり、とってもジューシィな「出汁巻玉子」は、何と!おかわり自由で、お好きな方は5.6個と頼まれたことがあるのだそう!
うちの旦那様も嬉しそうにおかわりを頂いておりました!

炊きたての土鍋御飯の白米は、女将さんの御実家である千葉県の棚田米を用いられており、米粒はふっくらと艷やかで、噛めば甘味と旨味が感じられ、最高の御馳走です!
御飯のお供に添えられた身体喜ぶ美味しいおかずとの相性も抜群で、全ての料理が綺麗に胃袋へ!



[角上楼朝食]
■「前菜(イカ刺し黄身おろし、海苔の佃煮、ほうれん草の胡麻和え、茄子の煮浸し)」×「器:Shimoo Design 浮様丸皿、浮様リム皿 共にφ280 × H30」



■「大根と人参のサラダ 自家製青紫蘇ドレッシング」×「器:釋永岳 gen 薄鉢 Φ18」



■「鶏団子のつみれ鍋(鶏団子のつみれ、豆腐、水菜、人参、しめじ)」



■「鯵の干物」×「器:釋永岳 リバーシブル石皿 Φ31」



■「出汁巻玉子」×「器:釋永岳 gen 台皿 Φ20」



■「千葉の棚田米」
■「あおさ海苔と豆腐の味噌汁」
■「緑茶」



■「漬物(胡瓜、大根、山芋)」×「器:釋永岳 gen 薄鉢 Φ18」



■「フルーツ入りヨーグルト」×「器:釋永岳 呑みすぎる杯 ゴブレット」



食後は、フロントロビー「丹’sルーム(Tan's Room)」にて、11時のチェックアウトを迎えるまで、ゆるりと珈琲タイムで至福のひととき!

部屋で身支度をした後に、フロントロビーにて部屋鍵をお返ししながらチェックアウト!



お世話になった当主の上村 純士 (Junji Uemura)さんをはじめ、仲居のTanくん、事務員の藤井さんがお見送りに出向いてくれたところで記念撮影をしていると、絶妙なタイミングで「看板猫」のミュウちゃん()が姿を現し、「わたしをお忘れでないですか?」と呟いているかのような素振りでそろりそろりと近付き、お見送りしてくれるではありませんか!



このまま連れて帰ってしまいたくなる衝動に駆られるほどに、人懐こいミュウちゃんとの触れ合いは最高の癒やし!猫好きには堪らない旅館です!



こちらでのひとときは、古き時代の懐かしさを感じ、遠い昔の記憶を辿りながら、良き日の思い出の一部にそっと触れるかのように、温かく安らぎを感じられるお宿となります!

また、帰って来たくなる宿「角上楼」!渥美半島へ行かれる際は是非!

和味の宿 角上楼
住所:愛知県田原市福江町下地38
TEL: 0531-32-1155
https://www.kakujoro.com/





 

「和味の宿 角上楼」伊良湖の新鮮な地魚と郷土料理が楽しめるお糸路料理

カテゴリー │田原・伊良湖




夏の夜を迎える老舗日本旅館「和味の宿 角上楼(Kakujoro)」は、行灯の優しい灯火が、より一層館内の雰囲気を艶めくものに映し出し始めます!



お風呂上がりということもあり、肌に感じる風が心地良く、館内はとても静かで、涼やかな風に乗り虫たちの鳴き声が響き渡る癒やしの音色!



辺りはすっかり薄暗くなり、個室の準備が整う頃に、こちらでの御夕食時間を迎えます!

今回頂くコースは、近海の海の幸と風土を大切に渥美半島の恵みを活かした郷土料理のコース「地魚会席お糸路料理」です!

ここ渥美半島の先端伊良湖から伊勢神宮への絹糸の奉納路を、かつては「お糸路(おいとじ)」と呼んでいたそうです!



そんな「お糸路」の名に因み、渥美半島で育まれた山海の幸を活かした郷土料理の数々となる会席料理と、今回もLade企画の『器と旅するシリーズ』を御紹介させて頂き、企画第一弾で登場した陶芸家の「釋永 岳 (Gaku Shakunaga)」の無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインを誇るシャープな器と、企画第二弾で参加して頂いた下尾 和彦 (Kazuhiko Shimoo)さん&下尾 さおり (Saori Shimoo)さん御夫婦のユニット作家「Shimoo Design」の「日本の美」を象徴し、合理的且つ美しさを忘れない木製器とコラボレーションしていただきます!



こちらでも、仲居として務められるベトナム人のTanくんがわたし達の夕食をサーヴしてくれます!
とてもピュアな青年ですので、多少言葉足らずなところは御愛嬌!



当主でありながら料理人として腕も振るう上村 純士 (Junji Uemura)さんに料理に合う日本酒をお願いし、青森の銘酒「西田酒造店」の「田酒 特別純米酒」を用意していただき乾杯!青森県産酒造好適米の「華吹雪」を使用した銘酒は、コクのある味わいで、飲み飽きることのないスッキリとした旨味が楽しめます!



[地魚会席お糸路料理]
■「先付 山芋のすりながし」×「器:釋永岳 呑みすぎる杯 ゴブレット」
ひんやりと冷やした釋永岳の薄杯に流し込んだ山芋のすりながしは、上にオクラを添え、中には平貝が忍ばされており、とろみの効いた山芋がツルッと喉を通り、軽快な始まり!



■「御口取 日替わり旬の逸品」×「器:釋永岳 リバーシブル シャーレ Φ25」
渥美半島・伊良湖と言えば貝が有名で、シーズン毎に味わえる貝が異なるため、今回のコースにも貝がふんだんに盛り込まれています!
左手から「あさりの手毬寿司、ミニトマトのコンポート、枝豆、焼きヤングコーン、天然のもずく酢、豚の角煮」と、どれも素材の良さを感じられる優しい味付けで酒の当てに嬉しい一品たち!



■「御造 旬の魚介と地野菜お造り」×「器:Shimoo Design KAZARIDAI W500 × D90 × H30」
当主の上村 純士 (Junji Uemura)さん自ら伊良湖市場で仕入れるキトキトの地魚と日本一の生産高を誇る野菜王国渥美の新鮮な野菜を楽しめるお造り!
瑞々しくシャッキシャキの歯応えで、甘みを感じる鮮度抜群の地野菜は、キャベツ、ズッキーニ、グリーンアスパラガス、赤黄パプリカとなり、もろみ味噌と塩でお好みで頂きます!
刺身は、小葱を巻いた河豚はポン酢で、ぷりっぷりの白ミル貝や鯛、コリコリとした食感が美味しいサザエは醤油や塩で楽しみます!



■「焼物 岩牡蠣の蒸し焼き」×「器:釋永岳 新作áge Φ30」
器から零れ落ちんばかりの特大サイズの岩牡蠣は、殻ごと蒸し焼きで提供され、レモンをギュッと絞って頂くと、口一杯に溢れ出る大きさで海の香りが広がります!



「黒龍 純吟 純米吟醸」
福井県産五百万石が持つ米本来の旨みがあり、爽やかな飲み心地!







■「鍋物 保美豚の南蛮鍋」×「器:釋永岳 大工カットΦ30、Φ20」
「安全で美味しいお肉」とシンプルな目標を掲げ、病気を防ぐ抗生物質や抗菌剤等の薬を一切使わず、開放豚舎でのびのびと育てられた渥美半島のブランド豚「保美豚(Houbiton)」を用いています!
水菜、白葱、豆腐、えのき茸、人参の上に保美豚を添えて、蓋をし蒸らしながら火入れしていきます!
乾燥させた実山椒をミルで細かく砕き、それを振りかけ、香りを楽しみながら頂く南蛮鍋!
きめ細やかで見事な薄紅色をしており、しっとりとした肉質は旨味と甘味が堪りません!



■「煮物 夏野菜の炊合せ」×「器:釋永岳 gen 薄鉢 Φ23」
地鶏の煮寄せ、人参、茄子、冬瓜、南瓜、オクラをあっさりと炊き合わせ、柚子の香りを少々纏わせて!



■「揚物 鱧の香り揚げ」×「器:釋永岳 gen 台皿 Φ20」
鱧に大葉を巻き、レモンを絞ってさっぱりと味わいます!





■「御飯 しらすと大葉の炊き込みご飯」×「器:釋永岳 mars bowl Φ10」
土鍋で炊き上げたばかりのご飯は、どっさりと大葉を散らして、しらすの風味と大葉の香りを楽しむ逸品となり、鍋底に付いたお焦げも最高です!おかわりもしましたが、残ったご飯はお夜食用におにぎりにしていただきました!



■「止椀 郷土料理 八杯汁」×「器:釋永岳 gen bowl Φ11」

■「香物 自家製新香」

郷土料理となる八杯汁は、あまりに美味しいことから「八杯ものご飯をおかわりしてしまう」などということから名付けられたと言われており、野菜をたっぷりと頂く汁物で、煮干しの出汁の香りが食欲をそそります!
自家製のお新香は、大根、人参、茄子となり、ご飯のお供に丁度良い浸かり具合です!



■「甘味 水菓子」×「器:釋永岳 新作mars 平皿 Φ25」
冷やしぜんざい、西瓜、メロン、さくらんぼ、紫陽花をモチーフに色付けしたゼリーとミルク寒天を合わせて涼し気に!



食後は、手の空いた当主の上村さんに「角上楼」の歴史や秘話を伺いながらの歓談タイム! ありがとうございます!
上村さんは元々全く畑違いのお仕事に従事されていたそうですが、結婚を機に、先代の御両親が営んでいたこの旅館を受け継ぐ決意を固められたそう。しかしながら、当時の経営状況は、先代で尽きるかのように廃館に近い状態であったため、何とか夫婦で案を出し合い試行錯誤を繰り返し、紆余曲折ありながらも、先を見据え少しずつ手を加え、今残せる旅館として再生されてきたとのこと!



今でこそ歴史ある老舗旅館を立派に再生されておりますが、その当時の事を振り返れば、御苦労が絶えなかったことなども包み隠すこと無くお話してくださるので、その飾り気の無い実直な姿勢で、まるで家族のような親しみさえも感じる上村さん。ここ「角上楼」が醸し出す雰囲気が、心温まるおもてなしで居心地が良いと感じるのも、そんな当主に恵まれたからこそなのかもしれません!

現在、上村さんは「角上楼」を代表し、若き次世代を未来へ繋ぐ第一歩として、新たな試みを目標に動かれ、日々お忙しくされているようです!
いつかそのお話が実現する際に、また御紹介できればと思います!

和味の宿 角上楼
住所:愛知県田原市福江町下地38
TEL: 0531-32-1155
https://www.kakujoro.com/



 

「和味の宿 角上楼」露天風呂完備で寛ぎの別邸メゾネットタイプの和洋室

カテゴリー │田原・伊良湖




純和風の和やかな雰囲気が心地良く感じられる老舗日本旅館「和味の宿 角上楼(Kakujoro)」にて、2005年に新設された別邸「翠上楼(Suijoro)」にお世話になります!



本館と新館を繋ぐ中庭「花遊びの庭」の大浴場とは逆に左手に進めば、新設された別邸「翠上楼(Suijoro)」があります。



こちらには全室露天風呂を完備し、メゾネットタイプで70㎡を超える広さを誇る和洋室の「福寿」、「三朱」、「露草」の3部屋が用意されています!



別邸客室[福寿]
今回、わたし達夫婦がお世話になるお部屋は、一番人気の客室「福寿」の間!



入口には「不苦労」や「福朗」、「不苦老」などの語呂合わせで縁起が良いとされる梟の置き物が出迎えてくれます。



玄関先には部屋名にちなみ「福寿草」の詩が掛けられており、気持ちを和ませてくれる温かなおもてなしの心が感じられます!



障子戸を開ければ、開放的な28㎡の洋室リビングルームと7.5畳の和室を備えています。



緑豊かな庭を配したテラスからの景観が心を落ち着かせてくれ、離れという事もあり、まるで別荘にでも足を運んだかのような佇まいです!



新米仲居の千葉さんに室内利用の手引きをしていただきます!
館内全室無線LAN対応のため、用意されたパスワードを設定し、まずはWi-Fiを繋げましょう!



備え付けの設備としては、部屋毎の冷暖房やテレビ、電話が配されており、湯沸かしポットにはお湯がセットされ、お茶セットや「ネスプレッソ」のコーヒーメーカーを用いれば、いつでも美味しいティータイムを楽しむことが可能です!



冷蔵庫内は有料となりますが、ビール、烏龍茶、ミネラルウォーターが用意されており、ターンダウンの際に「飲水」をポットで用意してくださるので安心です!



7.5畳の和室は掘り炬燵式となり、足が下ろせるため、腰掛けがラクラク!



浴衣は、男女共に大中サイズ違い、色違いで2枚ずつ用意され、帯や羽織りも色別で分別が付きやすくなっています!
足元が冷える方は、用意された足袋ソックスを履かれると良いでしょう!



入口付近にはウォシュレット付きトイレが用意されています!



別邸の造りは全てメゾネットタイプとなるため、2階が用意されています!



階段を上げれば、2階は27㎡の洋室のベッドルームとなり、開放感溢れる天井高にシングルサイズのベットを2台完備!



ベッドに寝転びながら庭の緑を望める癒やしの景観もあり、嬉しい造りとなり、ふかふかのベッドマットで夢見心地気分です!



2階テラス横には、保温機能が備わった露天風呂とオーバーヘッドシャワータイプの独立型シャワーブースにパウダールームが備わります!



露天風呂は、設定された温度で湯温が保たれているため、いつでも快適に入浴を楽しめるのも嬉しい限りです!



タオルは、バスタオル4枚、フェイスタオル2枚、バスマットを2枚。
アメニティは、ハンドソープ、ボディーソープ、シャンプー、コンディショナー、洗顔ソープ、ハミガキセット、カミソリ、シャワーキャップ、櫛等に洗面台にセットされたドライヤーもあります!



こちらの女将が元々「資生堂」にお勤めされていたこともあり、館内で使用されているコスメは「資生堂」商品が多く並びます!



庭付きテラスに出向くと、過ごしやすい涼やかな気候で、静かに滴る手水鉢の水音に癒やされます!



雨露に濡れ、しっとりとした木々や緑苔を楽しみながらコーヒーブレイク!



古き良き時代の昭和レトロな本館の雰囲気とは異なり、開放的で快適性を兼ね備えた別邸にて、プライベート感溢れる滞在を楽しみましょう!

和味の宿 角上楼
住所:愛知県田原市福江町下地38
TEL: 0531-32-1155
https://www.kakujoro.com/



 

「和味の宿 角上楼」老舗旅館の看板猫として宿泊客を出迎える雌猫ミュウ

カテゴリー │田原・伊良湖




老舗日本旅館「和味の宿 角上楼(Kakujoro)」には看板猫がおり、宿泊客を温かく出迎えてくれます!

「角上楼」で用意された館内施設の案内マップには、猫のイラストが描かれ「看板猫がおります」と記されており、わたし達はその存在を知ることとなります!




看板猫とはいえ、何処で会えるかは猫の気分次第でマイペースですが、この日は嬉しいことに、チェックイン早々にミュウちゃんを発見!



キリッとしたお目々で端正な顔立ち、淡く上品なグレーヘアーとホワイトのツートーンカラーでふわふわの毛を纏うミュウちゃん!



 

 

とても人馴れしているようで、近付くことを嫌がることもなく、毛づくろいしながらもこちらの存在を感じ取りながら、時折カメラ目線をしてくれます!



この日、特に看板猫のミュウちゃんは機嫌が良かったらしく、終始撮影に協力してくれるかのように大人しく甘えて来てくれました!



こちらが座っていると、チョコンと自ら膝の上に乗って来てくれるから堪りません!



毛をもふもふしながら、首やお腹をマッサージすると喜んでくれているようで、くっついては少し離れ、またくっついては離れを繰り返しておりました!



こちらが席を立つと後を付いてくる様子もあり、その懐っこさがまた愛おしくもあります!



暫くは本当に大人しく、まどろんでいる様子でしたが、途中、何かのスイッチが突然入ったのか、玄関先の布袋尊が置かれた毛氈の上でガジガジと爪研ぎを始めてしまいました!布袋尊様どうか御無事で。



目一杯爪研ぎを楽しんだ後は、気持ち的に落ち着いたのか、ジッと布袋尊を見つめて睨めっこ…布袋尊とミュウちゃんのツーショット、良い感じです(笑)



駐車場に車が入る音が聞こえると、すかさず玄関先までお出迎えに出向くミュウちゃんの姿があり、まるで「いらっしゃいませ、わたしが当館の看板猫です!」と云わんばかりの面持ちです!



その後もジッと玄関先で人の出入りを静かに見守るミュウちゃん!
看板猫の存在は、「角上楼」の癒やしのおもてなしの1つでもあります!

和味の宿 角上楼
住所:愛知県田原市福江町下地38
TEL: 0531-32-1155
https://www.kakujoro.com/





 

「和味の宿 角上楼」天竜川の地下伏流水で湯あたり柔らかな極上の展望大浴場

カテゴリー │田原・伊良湖




渥美半島伊良湖の老舗日本旅館「和味の宿 角上楼(Kakujoro)」の本館と新館を繋ぐ通路には、もう一つの癒やしの中庭「花遊びの庭」があり、小鳥の囀りが響き渡ります!



四季折々の草花が楽しめる中庭の今時期は、雨露が滴り緑濃く色映えます。



一夜限りのノカンゾウの花や薄紫色のガクアジサイやアガパンサスが見受けられ、儚くも凛と佇むその姿に心が洗われる思いです!



 


中庭右手に進めば、2005年に新設された新館「雲上楼(Unjoro)」が設けられており、新館3階は新設された2室の客室「空(Kuu)」と「夕(Yuu)」を用意されています!



そして、同じく新館2階には、新設の際に誕生した男女別の「展望大浴場」があり、男女の入れ替えはなくそれぞれに趣が異なります!
※展望大浴場利用時間:15:00~23:00/6:00~10:00



男性大浴場[かすみの湯]
遠巻きには三河を眺める展望風呂は、内湯と露天風呂を繋ぐ仕切り窓を全開放にして楽しむと、開放感溢れる空間となります!



 

夕暮れ時に近くを見渡すと、電照菊を栽培する煌々と光を放つ大きなビニールハウス群があり、田原市の温暖な気候を利用し1949年から試験的にスタートした菊栽培の副産物として生まれた此処にしかない「日本一の電照菊温室の夜景」が見られます!
この夜景は今ではすっかり田原の観光名所とされており、花名人が案内する「電照菊ナイトツアー」なるものが存在するのだそう!
湯船に浸かりながら「日本夜景遺産」に選ばれてた田原市の夜景をゆったりと楽しみましょう!



女性大浴場[あかねの湯]
露天風呂にジャグジーを設えており、男女共に大浴場に張るお湯は、約150mの地下から汲み上げた天竜川の伏流水を使用し、温泉ではないのですが、湯あたりがとても柔らかく、滑らかな肌触りとなり、湯上がりはしっとりとした肌質を保て女性には嬉しい限り!



入浴後は、湯上がり処「炎(En)」のロッキングチェアにて団扇片手にクールダウン!



ドリンクサーバーには、地下150mから汲み上げた天竜川の伏流水で煮出し、キンキンに冷やした麦茶が用意され、湯上がりの一杯に最適です!

和味の宿 角上楼
住所:愛知県田原市福江町下地38
TEL: 0531-32-1155
https://www.kakujoro.com/





 

「和味の宿 角上楼」釣りバカ日誌2にも登場した古き良き昭和の香り漂う本館客室

カテゴリー │田原・伊良湖




昭和元年(1926年)創業の純和風の老舗日本旅館「和味の宿 角上楼(Kakujoro)」は、本館「角上楼」に5室、2005年に増設された新館「雲上楼(Unjoro)」に2室、別邸「翠上楼(Suijoro)」に3室と、全客室数10室のみのコンパクトラグジュアリーな老舗旅館となります!



早めのチェックインだったこともあり、館内施設を案内して頂きながら、今回わたし達夫婦がお世話になる別邸「翠上楼」の客室へ向かう前に、創業当時の面影を色濃く残す本館客室も見学させて頂きましょう!



本館中庭「夢見のテラス」を囲むように建てられた本館1階には、中庭を眺むカウンターのみの「食事処」があり、緑溢れる景観を楽しみながら、朝夕の食事が頂ける贅沢な空間となります!



年季が入り、色濃く経年変化を迎えた欅の大階段を上がった2階踊り場には、戦前の五大ビールの1つとして知られる「カブトビール」の名を刻む鏡越しに広がる昭和の温もりが漂い、振り子時計の音色と共に、タイムスリップしたかのような懐かしい雰囲気を肌に感じます!



その先に日本の風情漂う本館テラスが広がり、ガラス窓の眼下に広がる中庭を見下ろすことのできる寛ぎの場をローチェアーを設けて用意!



ガラス窓を開放して、初夏の風を感じながら読書タイム!旅好きな館主がセレクトした日本旅館やホテル特集の旅本や美味しいグルメ満載の地方紙などに目を通しながら、静かに時を刻むひとときを楽しむのも良いでしょう!



2階廊下には、昔ながらのタイルの流し場!今は水を止められており、すっかりインテリアの一部のようではありますが、昔懐かしい金物の湯桶がしっくりと馴染んでおります!



本館2階客室[萩]



本館客室の中でも名物的な客室がこちら[萩]の間!



[萩]の間は、1989年6月に松竹映画「釣りバカ日誌2」の舞台となった部屋となり、和室には当時の撮影風景を納めた1枚の写真が飾られています!



西田敏行 Nishida Toshiyukiさん扮する主演のハマちゃんこと浜崎伝助の裸踊りの愉快な御姿が見られ、こちらの旅館に長くお勤めされている清掃婦のお母さんが知る限りの当時の様子を教えてくださいました!



また、寝室の壁には、「釣りバカ日誌シリーズ」で建設会社社長のスーさんこと鈴木一之助役を演じられた三國連太郎さんの書が飾られております。



それはそれは美しく達筆な「華」の一文字が認められています!



こちらはリビングスペースとなる10畳の和室に、ローベッドが敷かれる8畳の和洋室の寝室と、中庭を見下ろせる広縁が用意され、心地良い空間が広がります!



さらに2005年に改装され、1500角サイズの大きなバスタブを設えられた露天風呂では、足を伸ばしてゆったりとした湯浴を楽しめることでしょう!



本館1階客室[桐]



完全なるバリアフリーではありませんが、車椅子にも対応可能なユニバーサルデザインを設けた和洋室[桐]の間は御年配の方々にお勧めです!



入って直ぐに、囲炉裏の6畳間が用意され、中庭を望む落ち着く空間!



4.5畳の和室奥には小判型の檜の内湯を備えられています。



6畳の寝室にはゆったりとしたダブルサイズとシングルサイズのベッドを2台用意されており、快眠を誘います!



全5室の本館客室は、この他の客室もそれぞれに趣向を凝らしたお部屋を用意されているため、何度訪れても異なる雰囲気を楽しめることでしょう!

和味の宿 角上楼
住所:愛知県田原市福江町下地38
TEL: 0531-32-1155
https://www.kakujoro.com/



 

「和味の宿 角上楼」ミシュランガイド掲載宿!創業昭和元年と純和風の老舗旅館

カテゴリー │田原・伊良湖




海に囲まれ温暖な気候に恵まれた渥美半島伊良湖の先端にある昭和元年(1926年)創業の純和風の老舗日本旅館「和味の宿 角上楼(Kakujoro)」へ「ニッポン大人旅」!



渥美半島の福江町はその昔、半島唯一の海運の寄港地として栄えた町となり、「角上楼」は、当時「花街」で賑わったその町の一角で高級料亭として昭和元年(1926年)に創業された老舗旅館となります!




現当主の上村 純士 (Junji Uemura)さんが結婚を機に先代より受け継がれた「角上楼」は、創業当時の趣を肌で感じる建物の風情を大切に守りつつも、幾度かのリニューアルを経て、女将と二人三脚で造り上げて来た「全く新しい、全く懐かしい」旅館!



総面積約3,000㎡の敷地内には、1925年に建られた本館「角上楼」をはじめ、2005年に増設された新館の「雲上楼」と別邸の「翠上楼」の3つの棟が点在しており、緑溢れる庭園を囲む全10室の客室を配し、心安らぐ寛ぎの時を提供!



こちらでは、地場で育まれた山海の幸や当地の郷土料理が自慢の料理となり、秋冬は日本でも有数の産地となる伊良湖岬周辺の三河湾遠州灘一帯の天然とらふぐをはじめ、春はのど黒、初夏は太刀魚、また、四季それぞれに貝づくしとなる渥美半島のその時節最良の地魚をふんだんに取り入れた日本料理ならではの会席が楽しめるとのこと!



今年、2019年5月発売の「ミシュランガイド(日本版)愛知・岐阜・三重 2019 特別版」では、宿泊施設の格付けにて、3つ星相当の「特に快適」な旅館として掲載された注目旅館でありながらも、まるで隠れ宿のようにゆったりとした時を過ごせる、まさに大人のための穴場旅館となります!



館前に用意された駐車場へ降り立つと、石畳の先に迎える純和風の建物は、そっと時を止めるかのような静かな佇まい。
心落ち着く柔らかな電燈笠の灯りと紺白が鮮やかな市松模様の暖簾に、「御旅館」と彫られ、歴史を感じさせる木彫りの看板が出迎えてくれます!



広々とした土間玄関に、足元を優しく照らす角上楼の行灯。



七福神の一柱となる布袋尊がどっしりと構え、にこやかな表情で和ませてくれます。



ガラス戸越しに見える中庭の緑の濃さに目を奪われてしまいそう!木の温もりと懐かしさが安らぐ佇まいに既にワクワク感が堪りません!



館内では、木を直に感じ取っていただくために、敢えて「履物」を用意されていないとのことで、素足で上がらせていただくと一枚板の松の廊下が、ミシッ、ミシッとしなり、心地良い音色を奏でます!



正面玄関には、「電話室」と記されたガラス戸の小部屋があります!



中には年代物のダイヤル式の電話機が掛けられており、インスタ映えスポットとなっています!



電話室の横壁には、当時用いていた木製の予約帳が掛けられており、日別部屋別で空いている縦横の穴に小木を刺し込み、目印にされていたようで予約状況が一目瞭然です!



玄関脇に設置されているフロントロビー「丹’sルーム(Tan's Room)」にて、宿帳に記入し無事チェックイン!



少し早めに到着してしまったため、普段は事務員として裏方をされている藤井さんが対応してくださいました!



こちらではチェックイン早々に嬉しいサービスがあり、本館1階「ミューズサロン」にて15:00~17:30の間はハッピーアワーと称してフリーフローで飲食が楽しめます!



仲居として務められるベトナム人のTanくんがサロン内を案内してくれたのですが、彼は日本に来て6年、こちらの旅館で2年とのことで、目下日本語を猛勉強中とのこと!



こちらは元々、本館1階の厨房であった場所をサロンとしてリニューアルされ、2017年4月よりハッピーアワーを設けられ、宿泊客をもてなす場所として誕生!



中央の囲炉裏を囲むように置かれたスポークチェアに、庭園を望む木のカウンター、静かな時を刻む振り子時計、心地良いリズムのBGMが非日常の世界へと誘ってくれる大人に嬉しいサロンです!



ドリンクは、生ビールに赤白ワイン、烏龍茶やオレンジ、グレープフルーツなどのジュース類にネスプレッソマシーンの用意があります。



軽食として、酒の当てに嬉しい「味噌おでん」!



デザートに「福口味」という地元で採れた新鮮な卵と牛乳を使用し、ブランデーを利かせ焼き上げた丹波黒豆のオリジナルケーキが楽しめ、至れり尽くせり!



「生ビール」
自動ビールサーバーで注ぐ生ビールは、冷蔵庫で冷やされたグラスを置くだけで、きめ細やかな泡が7:3の割合で美しく注がれ抜群の飲み味!

「味噌おでん」
鍋には、プリッとした食感がほっこりするうずらの卵と弾力が楽しめる蒟蒻の串おでんが用意されており、濃厚な味噌を添えて頂きます!



他の宿泊客もこの粋なサービスを大いに楽しまれており、自動ビールサーバーが飛ぶように稼働しています!
ウェルカムドリンクが生ビールだなんて「なんて素敵!」と思っておりましたら、早くも一風呂浴びて浴衣姿で生ビールを煽って喉を潤す殿方の姿もあり、それはそれは気持ち良さそうに映っておりました!



7月に入り「七夕」を迎えるために縁側に設置された笹飾りには、色取りどりの短冊が認められ、たくさんの願い事が掲げられています!



宿泊者にも短冊が用意されていたため、早速、わたし達も筆を執り「令和も皆幸せに lade」と願い添えさせて頂きました!



雨露に濡れ、活き活きと緑が映える中庭を眺めることができるサロンのカウンターや縁側からの風景に癒やされながら、心和む旅宿でのひとときが始まります!

和味の宿 角上楼
住所:愛知県田原市福江町下地38
TEL: 0531-32-1155
https://www.kakujoro.com/