浜松「まつもとフルーツ・ギャラリー&フルーツパーラー・トレピーニ」老舗フルーツ店の大人気パフェ

カテゴリー │カフェ・軽食浜松




煉瓦造りのクラシカルな建物が目印で1955年創業の老舗フルーツ店「まつもとフルーツ ギャラリー&フルーツパーラーTRE PINI(トレ・ピーニ)」の根上がり松本店へ。

1階はフルーツ専門店として厳選フルーツの販売や贈答品・土産物等を販売し、2階・3階にはカフェを併設し、季節毎のフルーツパフェが好評で連日大盛況の人気店となります!



根上がり松本店となるこちらは、2021年(令和3年)2月6日(土)にリニューアルオープンを迎え、カフェブースを拡張されています。


1階「まつもとフルーツ」


季節毎の地元のフルーツを中心に、全国から選りすぐりの厳選フルーツを取り扱う老舗フルーツ店の1階は、カラフルな色合いで見目麗しい果実が整列!



入口直ぐのショーケースには、フルーツがゴロゴロと詰まった宝石のようなフルーツゼリーや季節のフルーツをふんだんに使用したフルーツタルトが並びます!



お祝い品やお見舞い品、御供物として利用されるフルーツのカゴ盛りをはじめ、一個一個大切にネットキャップを纏った果実がズラリと並び、カゴ盛りやギフトボックスのオーダーは価格に応じて対応してくださるので安心です!



信州のりんごやぶどう、ももなどの100%果汁のジュースや加工食品、万能調味料などの販売。



贈答用に便利な詰め合わせや、オーナーの松本光由氏が自ら足を運んで仕入れてきたバリ島雑貨などの販売もされています。


2階「ギャラリー&フルーツパーラーTRE PINI(トレ・ピーニ)」


カフェスペースとなる2階は大きなガラス窓が配されており、駐車場からはいつも大盛況ぶりが伺えます!



階段を上がり、事務所兼ミーティングルームとして利用されていた3階をリニューアルされたカフェスペースへ!



大人数や小さなお子様のいる家族連れなどに便利な大きな円卓となる半個室。壁一面に今まで収集されてきたカップ&ソーサーが綺麗に並べられています。



この日も2階・3階ともに満席の状態が続きましたが、タイミング良く、あまり待つことなく3階席へ案内していただけました!ランチ時間でありながらもパフェだけのお客様も多いようで、回転は早いように感じます!



2階のカフェスペースよりゆったりとした間隔でテーブルを配し、落ち着いた雰囲気で居心地良く過ごせる3階席。



ランチタイムに付いてくるミニフルーツとミニフレッシュジュースと嬉しいサービス!


「半熟タマゴのナポリタン」990円(税込)




昔を懐かしむ鉄板スタイルのナポリタンは、敷き詰めた半熟卵を優しい味わいのナポリタンに絡めながらいただき、まろやかな味わい。


「自家製ビーフストロガノフ(ライスorパン付)」1,100円(税込)




マンゴーやパイナップルなど、フルーツ店ならではに贅沢に用いてコトコト煮込んだ自家製ビーフストロガノフ。


「ガパトレライス」1,100円(税込)




タイ料理のガパオをイメージし、ひき肉を玉葱やピーマンと一緒に炒め、ナンプラーなどで食べやすい味付けにしたトレピーニのアレンジ新作メニュー。パイナップルやドラゴンフルーツなどもトッピングし南国感溢れます!



ランチの後は待望のパフェの登場です!厨房の人員不足なのか、ランチメニューの提供まで小1時間程待ち、パフェの提供までには、さらに30分以上掛かっているため、お時間には十分に余裕を持って来店されることをお勧めします。


「トレピーニパフェ」1,078円(税込)




トレピーニ一番人気のパフェは、その日毎にフルーツが変わり、10種以上のフルーツが一度に楽しめるフルーツパフェ!この日は、林檎や苺、赤肉メロンに青肉メロン、西瓜やパイナップル、バナナにマンゴー、マスカット、赤ぶどう、キウイフルーツ、ドラゴンフルーツ、梨、金柑、ブルーベリーと15種類も添えられています。バニラのアイスクリームが中央に入り、生クリームは少なめですので、あっさりといただけるフルーツパフェです!



客層の年齢層は幅広いものの、圧倒的に女性客が8〜9割を占める店内は、女子ウケのするフルーツパフェが大人気です!

まつもとフルーツ・ギャラリー&フルーツパーラーTRE PINI(トレ・ピーニ)
住所:静岡県浜松市中区鴨江2-51-16
TEL:053-454-4088
営業時間:1Fフルーツショップ9:00〜19:00、2F・3Fカフェ9:30〜18:00(L.O.17:00)
定休日:年中無休
https://www.matsumoto-fruit.com/


 

飛騨高山清見「キュルノンチュエ」本場フランス伝承の味を追求するハムとソーセージの専門店

カテゴリー │岐阜




飛騨高山から程近い清見の町に、本場フランスと同様の冷涼な空気と美味しい水を求め、フランス伝承のハムとソーセージを専門とするシャルキュトリー・サレゾンの工房「Curnontue(キュルノンチュエ)」。

燻製作りに情熱をかけた創業者で名物オーナーでもあった山岡準治氏は、勤めていた商社を辞めて60歳で渡仏し、ヨーロッパでも燻製品で名高いジュラ山地モルトオにて3年間の修行を経て、帰国後、立地の選定を重ねに重ねた末、1998年の秋に此処飛騨山地で開業。店名の「キュルノンチュエ」とは、フランスの地方料理と観光資源を世界に知らしめた功績を持つ文人食通キュルノンスキーに敬意を表し、地方独特の燻製設備の煙導(=tue)と同音の動詞(降参させる)をかけ、「美味しいもので貴方を参らせて何故いけないの?」という意味を込め名付けられており、山岡氏亡き今も、弟子職人たちの手仕事により本物の味を受け継がれています。

自然豊かな清見ののどかな風景に溶け込むような木造建築の工房は、フランシュ=コンテ地方のジュラ山地で、17世紀の昔から燻製づくりの煙導(チュエ)を中心に建物を設計する慣わし同様に燻煙室を設けられているため、屋根から聳え立つ煙突が目印にもなっています!



鹿児島の霧島高原で元気良く放牧地を駆け回り、自然飼料で育った「かごしま黒豚」を素材にした生ハムやソーセージ、ベーコンなどが燻製品、熟成品、加熱品と40品目以上並び、幅広いバリエーションで揃う店内!

キュルノンチュエの味覚の土台となる四本の柱「①ブルターニュ”ゲランド塩田の天日乾燥塩”、瀬戸内”伯方の塩”との自家配合塩」、「②ヨーロッパ・二千年来の伝統技法」、「③宮内庁納入牧場の鹿児島黒豚」、「④埋蔵縄文杉で濾過された湧水」によってつくられ、フランスの伝統技法から生まれるキュルノンチュエの燻製品だけに宿る誰にも真似のできない本物の燻製を再現されており、全国からこちらのハムやソーセージを目当てに足を運ぶ方も多い名店中の名店です。贈答用や土産物としても喜ばれる逸品ばかりで、詰め合わせセットの直送便も人気です!



奥は試食&イートインスペースが用意されています。



天井を覆うように吊るされた「白かび熟成の乾燥ソーセージ」たちの夥しい数のソーセージはいつ見ても圧巻です!



こちらでは、その日のお勧めのハムやソーセージを何種類か試食することが可能です。入店するとスタッフさんが「何名様ですか?」と聞いてくださり、人数分の試食を用意してくださいます。運転手さんは我慢しなければなりませんが、店頭にはビールも販売されているので、試食のハムやソーセージをいただきながら一杯いただくことも可能です!



この日の試食は6種類。看板商品とも言える「白かび熟成の乾燥ソーセージ」、「フランクフルトのソーセージ」、「リエット・デュ・マン・スペシャリテ」、限定商品「アンデュイユ」、「黒豚舌の燻製」、「モルトオの燻製加熱ソーセージ」などなど。どれも美味しいのですが、やはり食べて見なければ分からないため、試食サービスはいつも助かっています!



温かいお茶もサービスで添えてくださるので、ホッと一息。ゆっくりと吟味して選ぶことが可能ですが、車内に愛犬ショコラを待たせているため、パパパッといただき、即決でお買い物してお暇します。以前訪れた際には無かったテラス席が増築されていたため、暖かくなったらテラス席での試食も気持ち良いでしょうね♪



試食した中からお気に入りのソーセージを数種類。



肉食文化の基本素材ともなるベーコン「豚ばら肉燻製」や燻製王国フランシュ=コンテならではの燻製生ハム「煙突の燻製生ハム」など。



白紙に包まれ、色とりどりの紙紐で区別された多種多様の風味豊かな熟成乾燥ソーセージは、それぞれに味わいが異なり楽しめます!



試食後にスタッフさんにお声がけしながら、お気に入りの商品を選んでいきます。飛騨高山の日帰り小旅行は、ここ「キュルノンチュエ」を最後に、浜松の帰路へと。



我が家に戻り、購入してきた品々を、オーストラリアの赤ワイン「FLUUS 2012 RUGGABELLUS(フルウス 2012 ラガベラス)」と共に早速いただいてみましょう!


①水色の紙紐
「ソオスィソン・セック・フルール・ブランシュ(白かび熟成の乾燥ソーセージ)」100g¥1,620(税込)
②黄色の紙紐
「モンベリアール・セッシュ(モンベリアールの乾燥ソーセージ)」100g¥1,221(税込)
③赤い紙紐
「チョリソ・セック(チョリソの乾燥ソーセージ)」100g¥1,404(税込)




①看板商品とも言える極上乾燥ソーセージ「白かび熟成の乾燥ソーセージ」は、覆われたペニシリューム系の白菌はそのまま召し上がれます。その独特の風味ゆえにファンの多い人気商品です!
②モンベリアールのソーセージの乾燥バージョン「モンベリアール・セッシュ」は、クミンの芳香、熟成味が堪りません!
③スペインの歴史と共に生まれたパプリカ風味が魅力のピリ辛ソーセージ「チョリソの乾燥ソーセージ」は、辛いもの好きな大人向けの酒の当てとなります!



乾燥ソーセージ3種もそれぞれの味わいを楽しみながら、ワインが進みます!


今回、燻製品の中で一番のお気に入りは「黒豚舌の燻製」100g¥756


鹿児島黒豚は流通主力品種三元交配豚に比べ飼育期間が長く、仔豚数も少なく流通価格も3倍〜4倍もする高級品種。この「黒豚舌の燻製」は独特な食感と淡白な食味を生かすために、10種以上の香辛料と白葡萄酒、リキュールで調味し、真空してから燻製しています。気付けばスライスした1本をあっという間に食してしまうほどに「ワイン⇄豚舌」の無限ループが続きます!


「アンドュイユ」100g¥875




豚の内臓(胃・大腸・豚トロ)を粗目にカットし、塩、スパイスなどの調味料を加え、牛の腸に詰め加熱し燻製して作られています。加熱することなくそのまま美味しく味わえるため、前菜に最適な一品!こちらは限定商品ですので、お求めになりたい方はお店に事前確認してみてください!


「リエット・デュ・マン・スペシャリテ」120g¥1,050(税込)


飛騨高山のブーランジェリー「TRAIN BLEU(トラン・ブルー)」の「バタール」に添えて。


骨付豚ばら肉を主材料に豚肉のみを煮とろかし、丁寧に手でほぐした繊維状の素材に、ブーケガルニと生ハムの切り落とし、大腿骨から引いたブイヨン、独自開発の油脂、香辛料、背脂のサイコロ切りを加え、全て手仕事で仕上げられた逸品中の逸品!私もポーク・リエットは作りますが、やはり素材が違い、手間暇の掛け具合が違い過ぎるため、雲泥の差を痛感する極上のプロの味わいが楽しめます!



晩酌タイムが、より一層豊かに感じる「キュルノンチュエ」の夜。皆様にも是非ともお勧めしたいシャルキュトリー・サレゾンとなります!

Curnontue(キュルノンチュエ)
住所:岐阜県高山市清見町牧ケ洞3154
TEL:0577-68-3377
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜日
駐車場:店横に有(無料)
http://www.curnontue.jp/


 

飛騨高山「Kitani-キタニ-」日本の匠の技が集約し北欧家具と美しく豊かに暮らすためのモノづくり

カテゴリー │岐阜




古くから「匠の里」として知られ、林業や建築業が栄える山の都・飛騨高山にて、美しく豊かに暮らすためのモノづくりとして、日本の匠の熟練の技が集約し、一点一点にmade in Japanの刻印を持つ日本発のデンマーク家具メーカー「Kitani(キタニ)」。

今から55年前、1967年(昭和42年)に「株式会社キタニ」は「株式会社鍋島甚三郎商店」の子会社として設立され、日本茶や灯油、LPガスや保険などを取り扱う中、新事業として家具用資材や梱包材などの化成品等の取扱いを始められたことを機に、1983年(昭和58年)には自社製品の椅子の製造にも取り掛かかり、三代目の前社長である田中清文(Kiyofumi Tanaka)氏が「家具開発委員会ムーチンクラブ」を結成し、ソファや椅子、焼き物などを手掛けられていきます。1990年(平成元年)には鍋島グループより独立し、代表取締役社長に田中清文氏が就任され、家具メーカーとして本格的な一歩を踏み出し、飛騨家具の祭典「木のフェスティバル」に参加。他メーカーのモダンなショールームとは異なる古民家を活かしたギャラリー「農楽」にて個展を開催し、デンマーク在住の気鋭の家具デザイナー岡村孝氏デザインのソファ「T's(ティーズ)」を復刻し、イタリアデザインのモールドチェア「ボンテ・ミラン」、「ボンテ・ドーラ」を発表し、他メーカーとは一線を画す「キタニらしさ」を確立させていきます。1994年(平成2年)、田中氏自らスウェーデンやノルウェー、フィンランドの視察に出向いたことを機に本格的に北欧家具の製作に挑み、1996年(平成8年)には北欧デザイナーであるイブ・コフォード・ラーセンやヤコブ・ケア、フィン・ユールの家具の復刻ライセンスを契約を結び、キタニの創立40周年を迎えた年の2007年には販売部門を担っていた「株式会社フレミングビッツ・ジャパン」を「株式会社キタニジャパン」に社名変更し、田中氏は会長に、そして代表取締役社長には現社長である東庄豪(Shougo Higashi)氏が就任され、「世界のキタニ」としてその名を轟かせる存在へと成長していきます。



キタニのショールーム前には、このインパクト感溢れる銅像が目を惹きます。「手工神(しゅこうじん)」と名付けられた岐阜県出身の彫刻家・天野裕夫氏が手掛けられたブロンズ像は、職人にとって「手」が一番の道具であるように、キタニが手からモノを生み出す全ての人たちのシンボルとし、2008年9月に建立。「手工神」は左右の手が一つに重なるため、親指が2本存在します。年に一度、飛騨高山で開催される「家具の祭典」の初日にキタニでは「手工神」の法要を執り行い、新たなるモノづくりへの精神を誓われています。



中心は脳と繋がっており、指先は天空へと伸び、手首の部分は顔、中心の脳にあたる部分には神殿があり、全体で神域がイメージされています。とてもユニークな像で、愛嬌溢れるお顔をされていますので、入館する前に是非ともじっくりと御覧ください!



以前は、館内の工房やショールーム、本社等の写真撮影は禁止されておりましたが、昨今のSNS等の配信による広がりを考慮され、撮影許可を得られている場所に関してはお披露目することが可能となりました!



館内右手には職人たちがモノづくりに励まれる工房が続き、左手には北欧インテリアショップ兼ショールームの「Gruk(グルック)」があり、10:00〜18:00まで営業されています。「Gruk」のショップ名は、デンマークの芸術家・ピート・ハインが考案した、“Grin” og “Suk”=“笑顔”と“ため息”をあわせた造語から名付けられています。来館者が思わず笑顔とため息を漏らしてしまうようなショールーム・ショップにしたいという願いが込められているのです。



ショールーム内には、キタニが製作している家具をはじめ、リペアしたヴィンテージ家具、インテリアに合わせたオリジナルアイテム、北欧の日用品や陶器を販売されています。家具はゆったりと展示されており、名作家具に触れながら、日本の匠の熟練の技をそれぞれに体感することができます!



この日の高山は晴れ間のない曇り空で気温10度を下回り、3月といえども未だ残雪がちらほらと姿を覗かせており、ひんやりとした肌寒さを感じます。こちらのショップでも特約店舗として販売されているデンマークを代表する陶磁器メーカー「ROYAL COPENHAGEN(ロイヤルコペンハーゲン)」のブルーフルーテッド プレインのコーヒーカップに注がれた温かいコーヒーを暖炉の側で頂戴し、暫し冷えた体に暖を取らせていただきましょう♪



手紡ぎ、手織り、草木染めの藍染絨毯「NIYA LOULAN(ニヤロウラン)」ともコラボされており、美しく、味わい深い藍染の手織絨毯と北欧家具の組み合わせも素敵です!



ゆったりと腰を降ろせ優しく身体を包み込み、広葉樹の無垢材を用いたしなやかな剛性のある木枠構造のセント・ローレンスソファのブースには、モニターが設置されており、キタニの工房で手掛ける職人技のPVを流しています。お時間に余裕のある方は是非とも御覧ください!



現在は閉館されている北欧名作家具をキタニコレクションとして多数保管されている美術館「邯鄲邸(KANTANTEI)」へ。今回の私たちの目的は、こちらの美術館に保管されている北欧ヴィンテージ家具、フィンユール(Finn Juhl)デザインのNils Vodder NV-No.53を拝見することで御座います。事前に送っていただいた写真で既に心を奪われて足を運んだ次第です。早速、実物を拝見させていただきましょう!



「邯鄲」とは、中国の故事で栄枯盛衰のはかないことを意味します。この「時代の流されず、物事の本質を追及する姿勢」をキタニでは製品作りに活かされています。


「フィン・ユール(Finn Juhl)ニールス・ヴォッダー(Nils Vodder)No.53」


フィン・ユールのNV-No.45と並ぶ名作NV-No.53。 丸みのあるシートから延びるアームには装飾的な溝が彫られており、先端に行くにしたがって少し上向きにカーブを描く彫刻的な作品です。暖かみのある煉瓦色のレザーと座面をファブリックに仕上げているコンビカラーで、腰を掛ければすっぽりと身体を包み込む優しいライン。そして、その美しいアーム部の造形美には惚れ惚れしてしまいます!1996年10月4日にフィン・ユールのNo.53(FJ-01)復刻ライセンスを取得されているキタニでは、この名作のデザインを紐解きながら、ライセンス期間が終了する2021年10月3日までリ・プロダクトしています。



邯鄲邸の2階へお邪魔し、東社長に案内していただきながらキタニコレクションをゆっくりと拝見させていただきます!



名作椅子が並ぶ中、一部座面の張り地が露わになり、中の構造が見れるようになっています。今でこそクッション素材には耐久性のあるウレタンフォームが用いられるようになっていますが、当時の椅子は馬毛を主に使用しており、その座面はクッション性があり、掛け心地が良いのです。キタニでは、このように当時の椅子を解体してから組み立て直し、リペアしながら研究に研究を重ね、一つひとつ職人の手で創り上げてきたものを学びながら、素晴らしい手仕事の精神を大切に受け継いできたと伺いました。いつまでも眺めていたいと思える素晴らしい展示品の数々に触れさせていただき感謝致します!



奥に見えるは「Finn Juhl House(フィン・ユール邸)」。



家具の彫刻家と言われ、現在でも世界的に熱狂的なファンを持つデンマークのデザイナーFINN JUHL(フィン・ユール)。建築家でもあった彼が自身で設計したデンマークの自邸を建築当時の姿に忠実に再現するプロジェクトを「フィン・ユール邸プロジェクト」として立ち上げられ、ヴィルヘルム・ハンセン財団、デンマーク大使館などの協力の下、フィン・ユール生誕100年にあたる2012年1月30日にこの地に完成しました。開館日のみ入館でき、入館料は御1人様3,000円(協賛金)となります。入館希望の方は事前予約が必要です。12月〜3月までは閉館となり、来月4月より開館致しますので、公式サイトのカレンダーを御確認、御予約の上、訪れてみてください!

フィン・ユール邸が佇む庭先には、飛騨一之宮の名桜「臥龍桜」の種子より育った苗木を植樹され、千年の時を越えて命を繋ぐ桜樹の幼木にキタニの「夢」を宿らせています。青々と生い茂る芝や新緑が見られ、桜の開花時期に訪れてみるのも良いでしょう♪



お次は本社ショールーム前に設置されている「特設ギャラリー」へ!



特設ギャラリーでは、昨年2021年11月13日(土)〜今年2022年2月13(日)まで「デンマーク家具展-ハンス・J・ウェグナーの時代-」を開催し、展示販売されていたため、その後の様子を伺うことができました。



キタニがライセンス契約を結んでいるヤコブ・ケア(Jacob Kjær)をはじめ、アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)、フィンユール(Finn Juhl)、ハンス・J・ウェグナー(Hans J Wegner)、ボーエ・モーエンセン(Borge Mogensen)、ニールス・O・モラー(Niels Otto Moller)と、ハンス・ウェグナーをはじめとする個性溢れるデザイナーたちが活躍した家具の黄金期と呼ばれる時代の作品が展示されています!



北欧家具の黄金期と呼ばれる時代に活躍したデザイナーたちの椅子。個性的なデザイン、手に馴染むカーブ、身体にそっと寄り添う座り心地の良さなど、椅子は座ってみなければわかりませんが、眺めているだけでも魅了されてしまうそのフォルムの美しさが堪りません!


「ハンス・J・ウェグナー(Hans J Wegner)JH501(PP501)
/ザ・チェア(The Chair)」




ウェグナー自身が「初めて自分の良さが出た椅子」と称した作品で、“椅子の中の椅子”という敬意を込めて「The Chair(ザ・チェア)」という愛称で世界中で愛されている椅子の初期モデルです。工房Johannes Hansen(ヨハネス・ハンセン)のために1949年にデザインした椅子で、発売当時はシンプルすぎるデザインゆえにあまり評価されていなかったのですが、その10年後にアメリカ大統領となったJ.F.ケネディがリチャード・ニクソンとのテレビ討論会で使用した椅子として世界中から注目を集めたというのはあまりに有名なお話です。現在でもPP Mobler(PPモブラー)社にて、職人の手作業により一脚一脚大切に、丁寧に作り上げられています。



この椅子には、「フィンガージョイント」と呼ばれる技法を用いられており、接合面積を多くするために木材をギザギザに加工し接合する技法で、強度を保ちながら“見せる接合”としてデザインのアクセントにもなっています。初期モデルと後期モデルでは、このフィンガージョイントのデザインが大きく異なり、初期モデルは背もたれとアームのパーツの接合部が美しく見えなかったため、背もたれを籐で巻いてあります。この技法は後の作品にも使用されていることもあり、ザ・チェアはウェグナーの大きな転機となった椅子と言えるでしょう。木材による滑らかで優美な曲線に籐張りの座面がウェグナーのクラフトマンシップを感じさせてくれます。ウェグナーのデザインポリシーは第一に「座りやすさ」、第二に「クラフトマンシップ」、第三に「デザインの美しさ」だと言われています。そうしたポリシーによって生まれた作品だからこそ、半世紀以上の時を経て今も尚、世界中に多くのファンがいることが分かります。我が家にもウェグナー最大のベストセラーで”Y-chair”の愛称で親しまれているCH-24が鎮座しており、愛称の由来ともされるY字型の滑らかな背面デザインが我が家の玄関を支えてくれています♪


「ハンス・J・ウェグナー(Hans J Wegner)AP69(JH69、PP19)
/パパベアチェア(Papa Bear Chair)」




私も大好きな”パパベアチェア(Papa Bear Chair)”。大きな熊が両手を広げているかのようなユニークなフォルムが特徴的なラウンジチェアで、熊のお腹に優しく抱かれているかのような安定した座り心地とその形からこの愛称で親しまれています。ウェグナー作品の中でも最上級の座り心地を誇り、ウェグナー自身も大変気に入っていたのだそうです!こちらは、どの家庭にも馴染みやすいグレーカラーで、背面と座面の生地を変えられており、無地と柄のコンビが愛らしく、この布地の組み合わせはとても素敵!革張りや布張り、素材やカラーバリエーションなど、国産からデンマーク製まで張地の種類は様々で、生地選びは椅子選びの中の楽しみの一つでもあります!


「アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)フリッツ・ハンセン(Fritz Hansen)/エッグチェア(Egg Chair)」


アルネ・ヤコブセンが建築を設計したSASロイヤルホテルのロビースペースのためにデザインされた、北欧デザインを代表する作品のひとつ”エッグチェア(Egg Chair)”。側面から見たシルエットが卵に見えることからそう名付けられています。ロビーでの使用目的を考慮し、ハイバックにすることで他の人と隔離された空間を生み出すためのフォルムで安楽性も合わせてデザインされており、背は寄りかかるとリクライニングし、ゆったりと寛ぐことが可能です!


「フィンユール(Finn Juhl)フランス&サン(France&Son)No.152-BWANA Lounge Chair」


”ブワナチェア(BWANA)”の名の由来は「アフリカ・北ローデシアのブワナ族長の椅子からインスパイアされブワナチェアと名付けられた」、「ブワナとはスワヒリ語で”主人”、”旦那”を意味し、主の椅子と名付けられた」など諸説あるようです。座面の接合部分に黒いスペーサを入れることで浮遊したように見えるデザインは計算された美しさです。アームにクッションを密着させたデザインは肘置きに最適で、前脚のグリップは思わず握り締めたくなる形状をしています。こちらは既に御主人様が決まっているようで、Sold Outと表示されていました。



前社長の田中氏が1994年(平成6年)に北欧へ高齢者用の福祉家具を視察に行ったことをきっかけに、手に入れた1,000点余りの中古椅子を研究資料として日本へ送り、その研究から学んだ多くの知識と技術、そして家具づくりの思いも一緒に受け継がれ、今のキタニのモノづくりを支えています。デンマークから日本へ渡り、ここキタニで受け継がれ、日本の伝統的な高い技術力を誇るキタニでは、本国ではもう製作されていない名作家具33アイテムを手掛けられてきています。



壁に掛けられたポスターは、1950年にデン・パーマネンテにて会した8人の家具デザイナーたちの一幕を残しています。中央にはイブ・コフォード・ラーセン(Ib Kofod-Larsen)、その視線の先にはフィンユール(Finn Juhl、その横にはハンス・J・ウェグナー(Hans J Wegner)、ピーター・ヴィッツ(Peter Hvidt)、オルラ・ムルガード・ニールセン(Orla Mølgaard-Nielsen)、アクセル・ベンダー・マッセン(Aksel Bender Madsen)、アイナー・ラーセン(Ejner Larsen)、アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)と錚々たるメンバーが勢揃い!



東社長から直々に北欧家具の歴史やキタニの歴史、それらにまつわる裏話などを伺っているとあっという間に楽しい時間は過ぎ去っていきます。私たちが今、色々と吟味しているフィン・ユールのヴィンテージの話でも盛り上がっているとキタニに資料として保存されている貴重な原寸図を見せてくださるとのこと!



スケッチされた図面は原寸図で、フィン・ユールのNV-No.45を横から表しています!



この図面をもとに、家具マイスターのニールス・ヴォッダーが着手し、彫刻のような手仕事により「世界でもっとも美しいアームを持つ椅子」と評される椅子の誕生となるのです!我が家にもいつかは迎え入れたいと思っているヴィンテージのNV-No.45。いつか良いご縁がありますよう願っています。



原寸図には63年前(1959年)に記したニールス・ヴォッダーのサインがあり、思わずその時代の背景を想像し興奮してしまいます!



原寸図の他にも建築家であったフィン・ユールが手掛けたショールーム等の図面等もあり、本当に貴重な資料をたくさん拝見させていただきました!



残雪の山を進み本社ショールームへ足を運びましょう!



静岡育ちで雪を初めて見る我が家の愛犬ショコラは、雪に足を踏み入れるのも初めてのこと。初体験をさせてあげようと雪山へ降ろしてみると、「ママ、この冷たいのは一体何!?」と怪訝そうな顔をしながら歩くこともできず、雪の上で固まってしまいました(笑)



大自然に囲まれたキタニの本社。屋根にもうっすらと残る積雪があり、儚げなその姿は美しくもありますが、以前夏に足を運んだ際の飛騨高山は青々とした木々や山々が清々しくとても気持ち良かったので、やはり春が待ち遠しく感じてしまいます。



本社ショールーム入口。



入口正面の部屋には、ヤコブ・ケア(Jacob Kjær)の復刻作品であるWriting DeskやPrincess Deskが展示されています。ヤコブ・ケアのデザインは伝統的な様式家具の流れを汲んでおり、木工製作の教則本的な存在となり、今も受け継がれているのです。



美しい”プリンセス・デスク”は、発表当時は”ライティング・デスク”として呼称されていましたが、後にデンマークの王妃18歳の誕生日を記念して献上されたことから”プリンセス・デスク”と愛称されるようになっています!昔懐かしい蛇腹式の扉は緩やかなカーブが美しい収納扉となり、印象的な顔をしています。木部樹種はサペリ(Sapele)やサクラ(Yamazakura)となりますが、鏡面仕上げのような艶のある重厚感溢れる仕上げ方や木目を活かした馴染み深い仕上げ方と同じデザインでも仕上げ方によって異なる表情を魅せてくれます。



復刻にあたり、図面資料等はWØRTS工房のホルガ―・ニッセン氏よりキタニが譲り受けたものです。


本社ショールーム




アルプスを望むデッキスペースからの雄大な景色。数年前に今は亡き田中会長とこちらのデッキで美味しい珈琲をいただきながら、歓談させていただいた記憶が懐かしく思い出されます。


「イブ・コフォード・ラーセン(Ib Kofod-Larsen)キタニ(Kitani)
IL-01 エリザベス・チェア(Elizabeth Chair)/IL-02



1956年にクリステンセン&ラーセン社より製作・発表され、その2年後にエリザベス女王も購入したことから”エリザベス・チェア”の愛称で親しまれています。前脚から肘を通して後脚へとつながる繊細なディテールが魅力的で、身体をしっかりと受け止めるバケット型につくられたクッションのデザインも独創的なこの椅子は、イプ・コフォード・ラーセンの作品の中でも、最も完成度の高いデザインとなり、私も好きな椅子の一つです!もし、手にするのであれば、やはりこのデンマーク製のウール地のマスタードカラーが可愛いでしょうね♪


本社ショールームのフロアにて、東社長と暫し歓談タイム。



昨今の北欧家具のヴィンテージの価格高騰の目まぐるしさや現行品の需要の高さの背景を伺いながら、モノづくりキタニのあるべき姿をお話くださいました。そして、キタニが生み出す北欧家具の優れた職人技と優美なデザインが人々のライフスタイルに寄り添うように、美しく豊かな暮らしのお手伝いをさせていただければと。



東社長直々に案内していただき、とても有意義な時間を此処キタニにて過ごすことが出来ました。来年の春には紹介した名古屋のフレンチレストラン「Reminiscence(レミニセンス)」の新店舗にもこちらの家具が幾つか追加で入る予定とのこと。また、私たちも伺える日を楽しみにしております!

コロナ禍ということもあり、北欧家具と共に過ごす美しく豊かな暮らしを目指しています。近々、北欧家具好きの皆様と集う会も企画していきたいと思いますので、ご興味のある方は是非ご参加くださいませ!

株式会社キタニ 高山本社ショールーム
所在地:岐阜県高山市松倉町2115番地
TEL:0577-32-3546
営業時間:10:00~18:00(冬期は17:00まで)年中無休(年末年始を除く)
http://www.kitani-g.co.jp/


 

飛騨高山ブーランジェリー「トラン・ブルー」パンの世界大会でも認められた超人気店のパンたち

カテゴリー │岐阜




フランスはパリにて開催されパン職人が技術を競い合う世界最高峰の大会「クープ デュ モンド ドゥ ラ ブーランジェリー(Coupe du Monde de la Boulangerie)」にて、2005年に日本代表のチームリーダーを務め上げ世界第3位の名誉を獲得し、実力が世界的に認められ、飛騨高山よりその名を轟かせている成瀬正(Tadashi Naruse)氏が率いるブーランジェリー「TRAIN BLEU(トラン・ブルー)」。

オーナーブーランジェの成瀬正氏は、大正元年創業のパン製造会社「有限会社なるせ」の4代目であり、成城大学経済学部卒業後、(株)アートコーヒー、(株)ホテルオークラ東京、日本パン技術研究所などを経て、1989年に故郷である高山市にて「TRAIN BLEU(トラン・ブルー)」を開店。2005年のパンの世界大会にて世界第3位の輝かしい賞を獲得、2012年には同大会にて監督を務め堂々の優勝を果たします。そして、同年にNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演され、その名が広く世に知れ渡ります。2016年には日経新聞「シュトレン」のランキングにて1位を獲得し、著書「トラン・ブルーが切り拓くパンの可能性/旭屋出版」や御自身の働き方やパンに対する哲学を述べた著書「世界も驚くおいしいパン屋の仕事論/PHP出版」なども出版される中、国内に留まらず中国や台湾、韓国での講習、技術指導を多数行われており、パン職人として世界中から注目を集めています!



日本国内、遠路遥々飛騨高山へ、このパン屋を目指して足を運ぶパン好きも多く、休日には早朝から整理券を配るほどの人気店で長蛇の列は覚悟の上でいたものの、平日のお昼前に到着したこの日は、運良く行列の少ない日で、店内の人数制限はあるものの、15分程度の待ち時間で入店することができました!



入り口の木製ドアには可愛いミモザのハーフムーンリースが飾られており、まだ残雪がある高山でも小さな春を感じることができます。店前に並ぶ手描きのポップ等を眺めながら、店内の様子を伺い、今か今かと待ち侘び胸が高なります!



今回の飛騨高山へは愛犬ショコラも同行していたため、店前のスロープ横の柵にリードを付けさせて頂き、パンを購入する間、待たせてもらうことにしました!まるで看板犬のように大人しくお座りして待つショコラ。お利口さんにできるのも、きっとパン好きなショコラだからかもしれません♪



隣接する工場は、成瀬氏の今は亡きお父様の経営されていた「なるせパン(NARUSE)」のパン工場。学校給食のパンや、高校の売店用のパン、病院や市役所等へ卸売するようなパンを作られており、高山市の地元スーパーなどで販売されています。高山市の皆さんが幼い頃から側にあった馴染み深い「なるせパン(NARUSE)」ではありますが、成瀬氏は「なるせパン」とは全く別のブランドとして「トラン・ブルー」を立ち上げられ、御自身も大好きなヴィエノワズリーを中心に構成されています。ヴィエノワズリーとは、クロワッサンやデニッシュなど折込み発酵生地、あるいは卵、砂糖、バターが入ったブリオッシュなどの発酵生地で作られたパンのことで、「トラン・ブルー」では、やはりそれらのパンが大人気です!



店内に入ると、ウェイティングブースの後ろに掲げられた世界大会でのトロフィーやメダル。食べログ百名店でも選出されています。



L字のこじんまりとした店内にはショーケースが並び、所狭しと並ぶ40種以上のパンたち!そのバリエーション豊かな種類の多さに驚きを隠せません!



オーダー待ちしている間にどれを購入するか目を通しながら、スタッフの方にお声かけいただいたタイミングで欲しいパンをお願いしていきます。



奥に進んで全種類のパンを眺めては、どれも食べたくなり、手にしたくなる衝動に駆られるも、その中でも厳選してバランスよくオーダー!



浜松⇄高山間と車でおよそ3時間半の遠距離ということもあり、今回は要冷蔵のデニッシュだけは諦めました。



しかし、毎日お昼頃に焼きあがるという焼きたてのクロワッサンだけは何としても手に入れたい!厨房に目をやると、目の前のオーブンにクロワッサン生地が整列している姿が!他のお客様も同じくクロワッサン目当ての方もいらっしゃるようで、「焼き上がりますか?」と質問されている様子が伺えました。



様々な種類のクロワッサンやデニッシュが並ぶショーケースの前でも吟味し、全てをオーダーし終えたら、中央にてお会計を済ませます。



私もパン作りには使用している「LESAFFRE(ルサッフル社)」のアンバサダーも務められている成瀬氏。その証明書も飾られています。



先日、名古屋のミシュラン2つ星のフレンチレストラン「Reminiscence(レミニセンス)」にて、コース内で提供されているこちらのパンに感動した流れで、是非とも直接訪れてみたいと思い、事前に葛原将季(Masaki Kuzuhara)くんにお願いし、成瀬氏にアポイントメントを取って頂いたことで、この日お会いすることができました!浜松からの手土産はもちろん私たちが応援する「天使音マスクメロン」。この究極のマスクメロンをパンに使用するには難しいかもしれませんが、天使音の美味しさを実感していただければ幸いです!



「レミニセンス」の繊細なコースに寄り添った3種類のパンがどのようにして生まれたのか、また岐阜⇄名古屋と離れていながらにして、レストランにて毎日美味しいパンを提供するために仕上げる技術など、葛原くんとの出会いのキッカケからコラボするまでに至る経緯などを伺い、短い時間ではありましたがとても楽しい時間を過ごさせて頂きました。また、成瀬氏のもとで修行され、独立されたパン職人の方が全国各地にいらっしゃるというお話を伺っていると、私たちの住まう浜松にもお弟子さんがおられるとのことで、出てきた名前が何と「Boulangerie Kaseru(ブーランジェリー カセル)」。こちらは、私たちが富塚に住んでいる時によく足を運んでいたパン屋であったため、大変驚きましたが、これを機に、また「カセル」にも足を運んでみたいと思います!



成瀬氏の事務所の壁に貼ってあったイラストが気になり、目をやると、成瀬氏の似顔絵と共に「シェフがクロワッサンをつくるとき、手もとはサニブラウン」と書かれていました!成瀬氏のクロワッサンを作る早業を日本の陸上競技のサニブラウン選手と重ねるとは、何とも発想力豊かな子のユニークな目線ですね!他にも子供達からの似顔絵が幾つか置かれているのを拝見し、成瀬氏の温かいお人柄に触れることができ、ほっこりとした気持ちにさせてもらえました!



成瀬さん、お忙しい中お時間を取って頂き有難う御座いました!また、高山に足を運ぶ際には伺いたいと思います!



今回の飛騨高山は、3軒の目的地へ足を運び、その足で日帰りで我が家へ戻っています。翌朝に購入してきたパン17種類を卓上一杯に並べ、パン好きなお友達をお招きし、「トラン・ブルーのパンパーティ」を開催!富山の木工ユニット作家「Shimoo Design」の浮様シリーズの器に盛り付けながら撮影を楽しみ、袋井の自家焙煎珈琲豆屋「まめやかふぇ」が契約農園とする「ボンジャルジン農園」の美味しい珈琲と共に味わいます!

パンは食べる毎に1個ずつリベイクし、全てを焼きたてという訳にはいかないため、せめて良い状態に仕上げてから頂きます!


「クロワッサン」1個240円




発酵バターを折り込んでいる香り高いクロワッサンは昼頃に第一便が焼き上がります。今回は1個は焼きたてをその場で頬張り、幸せ漂う香りと味わいを至福のひととき!口に運ぶと、外皮は薄くハラハラとこぼれ落ち、中はしっとりふんわりとした食感で、豊かなバターの香りが口中一杯に広がります!第二便は13時半頃とのこと。人気商品クロワッサンの焼き上がりのタイミングをお見逃しなく!


「スイートロールマウンテン」1個180円





午前中に御来店のお客様は必ず買うというトラン・ブルーの”伝説のパン”!コロンとした山型で、2口3口で食べ切れてしまう小振りなサイズ感が愛らしいパンは、練乳を使った生地にバターを折り込みシロップに浸してあり、しっとりふわふわの甘口パン。お子様にお勧め!


「ピスタチオのクロワッサン」280円




人気のピスタチオのペーストをたっぷりとクロワッサン生地に忍ばせています。ペーストが入っている分、スタンダードなクロワッサンより小振りですが食べ応え感があります!


「バトン」1個130円




エダムチーズをたっぷりと使用したねじり棒のようなチーズスティック。香ばしいチーズの濃厚な味わいはビールの当てに最適です!


「コーンのクロワッサン」220円




コーンを相性の良いタルタルソースで和えてクロワッサン生地にたっぷりと乗せ、小さなお子様からお年寄りまでが楽しめるパン!


「クロワッサンロースハム」240円




良質なロースハムをクロワッサン生地で巻き込み、こんがりと香ばしいチーズの香りが漂うロースハムパン!


「ミルティル」230円




甘さ控えめの自家製カスタードクリームにブルーベリーをたっぷりと添えた開店当初からの人気商品!


「オランジュ」260円




生のオレンジを一つ一つ丁寧に剥き、特製クリームに添えたデニッシュ!サクサクとしたデニッシュ生地に甘酸っぱいフルーツとクリームの相性は抜群です!


「クイニィアマン」320円




フランスはブルターニュ地方の発酵菓子クイニィアマン。どのパン屋でも、あれば必ず手にする一品。バニラの甘い香りを漂わせ、表面は香ばしいカラメルでカリッと、中はしなやかさのあるしっとり食感が楽しめます。是非ともコーヒーと一緒に!


「ミルクスティック」220円




牛乳だけで仕込んだ棒状のパンに自家製ミルククリームをサンドした甘く優しいおやつパン!


「大納言」320円




大納言小豆をフランスパン生地にふんだんに入れた人気商品!どこをカットしても大納言がゴロゴロ出現し自然な甘みをたっぷりと楽しめます!


「オリーヴのリュスティック」380円




リュックさんの美味しいグリーンとブラックのオリーブを混ぜ込み、低温長時間発酵のフランスパン。グリーンオリーブはアンチョビ入りで程良い塩味が癖になり、お酒の当てにもなります!


「うぐいす豆とアンデス岩塩のリュスティック」280円




たっぷり折り込んだうぐいす豆の優しい甘みを上に振った岩塩が引き立てます!


「エピ」280円




フランスパン生地にベーコンを巻いて、小麦の穂の形に焼き上げた小振りのエピ。黒胡椒のピリッとした辛さが味を引き締めてくれます!


「パンシュー」280円




旨味のある飛騨産ベーコンをゴロゴロと食べ応え感のある角切りで使用し、ニンニクの効いた自家製エスカルゴバターをフランスパン生地で包んだパンシュー。風味豊かなベーコンの香りが食欲をそそります!


「ショコラ」260円





フランス産の棒チョコをフランスパン生地で包んだ手の平サイズのおやつフランスパン。我が家の愛犬ショコラの名とあらば、買わずにはいられません!


「バタール」1本350円




香ばしいクラストはパリッと楽しめ、中はふんわりと気泡のある柔らかさと軽さがあり、程良い塩味が和食にも合うように作られているバタール!炒め物を乗せたり、煮汁に浸しても美味しく、どんな料理に合わせても相性が良いシンプルな味わい!

今回は、飛騨高山へ足を運ぶ際に必ず立ち寄る飛騨清見の生ハムとソーセージの専門店「Curnontue(キュルノンチュエ)」の「リエット・デュ・マン・スペシャリテ」とも合わせてみたのですが、リエットを添えてからトーストするとサクッと香ばしく、風味豊かなパテとバタールとの相性も良く楽しめました!「キュルノンチュエ」の記事は後程、紹介致します!



店名の「TRAIN BLEU(トラン・ブルー)」とは、フランス語で「ブルートレイン」という意味を持ち、長い道のりを目的地に向かってコツコツとひたすら走り続けていく、という願いを込めて名付けられています。目新しさや流行ではなく、昨日より今日、今日より明日、より一層パンが美味しくなるようにと願われており、日々妥協することなく真摯にパンと向き合い、探究心を持って臨まれるパン作りだからこそ、皆に愛されるパンとなるようです!

今回セレクトした17種類のパンは、どれをいただいても、そのふんわりと包まれた柔らかさと軽さに成瀬氏のパンに注がれる深い愛情を感じることができました!飛騨高山へ足を運ばれる際には是非ともお勧めしたいパン屋となります!

TRAIN BLEU(トラン・ブルー)
住所:岐阜県高山市西之一色町1丁目73-5
TEL:0577-33-3989
営業時間:10:00~18:00(※売り切れ次第CLOSE)
定休日:水曜日(※店の営業については公式サイトのカレンダーをご確認ください)
駐車場:店横に有(無料)
https://www.trainbleu.com/>https://www.trainbleu.com/


 

浜松パティスリー「キャトルウール」東京有名店での修行を経てヨーロッパ仕込みの手仕事が生み出す極上のケーキ

カテゴリー │ケーキ・パン浜松




浜松駅徒歩圏内という街中にありながらも、緑豊かな「東ふれあい公園」の前という立地で閑静な場所に佇む洋菓子の人気店「PATISSERIE quatre-heures(パティスリー・キャトルウール)」。

特別な日や記念日、贈り物が必要な時には必ず利用させていただく大好きなパティスリーの内の一つです!



店名の「キャトルウール(Quatre-heures)」とは、フランス語で「3時(4時)のおやつ」という幸せな意味を持ち、2012年9月12日にオープンしてから瞬く間に人気店の仲間入りを果たしており、今年9月で開業10周年を迎えられます!



オーナーパティシエの河合秀樹(Hideki Kawai)さんは、調理師専門学校の製菓技術コースを卒業後、京都の洋菓子店に入り、その店の方針上、一年間は販売員としての心得から学び、二年目からようやく製造にも携われるようになり、三年間修行。その後、東京・神田「シュークリー」の佐藤均(Hitoshi Saito)氏と出会ったことで、彼を師と仰ぎ、東京は平井の有名店「ドゥーシュークル(※現在は閉店)」にてシェフパティシエとして腕を磨きます。そして、「いつかは独立して自分の店をもちたい」という想いを持ち続けていたところ、佐藤氏の薦めもありヨーロッパへ渡り、さらなる高みへ。佐藤氏の紹介でルクセンブルグの大手「オーバーワイス」へ入ると、日本では経験し得なかったフランス菓子の新しい世界を体験。その後ベルギーに渡り、老舗洋菓子店「ダム」にてたった一人のシェフパティシエとして活躍したことにより、全てを任され自身の力で生み出すオリジナリティへの追求を学ぶことになります。その頃、東京の佐藤氏より「ドゥーシュークル」の姉妹店となる「シュークリー」を立ち上げる話が持ち出され、シェフパティシエとして抜擢され、2008年6月にオープン。それまでの経験を活かし、2012年9月12日に地元浜松にて自身の待望の店「PATISSERIE quatre-heures(パティスリー・キャトルウール)」をオープン!



この日はホワイトデー!事前予約の方も多く、オープンと同時に店前は行列で賑わいます。土日に限らず、平日でも行列必至の超人気店のこちら。ホワイトデーというイベント日であれば、尚の事、予約無しで足を運ぶのは無謀かとも思われましたが、開店時間に合わせて出向くと、先着が列を成す中、20分程度の待ち時間で店内へ入ることができました!(※コロナ禍で入店人数の制限有り)

白を基調とし、木の温もりに溢れる店内には、大きな二段ショーケースの中にケーキが並びます!



ギフト向けにラッピングされた焼き菓子や様々な種類が楽しめる詰め合わせのアソートボックスも大人気!



カットされたパウンドケーキも個包装で1個からお求めになれます。



私の一番のお目当ては、このお店で一番好きな「ショコラフランボワーズ」!真っ赤なハート型のケーキは一際目を惹き、売り切れてしまうことが多い人気商品ですが、この日は運良くゲットすることができました!



箱を傾けないように大切に持ち帰り、箱から取り出して撮影タイム!ケーキは主人とそれぞれに1個ずつセレクトし、大好きな焼き菓子のレモンケーキを加えて3種類。


「ショコラフランボワーズ」530円(税込)


真っ赤なハートで心を奪われ、色鮮やかに艶めくショコラフランボワーズは、口溶け滑らかなクレームショコラと食感として楽しむビスキュイショコラに木苺の酸味がアクセントになるガナッシュが仕込まれており、甘酸っぱいフランボワーズソースとショコラの絶妙な組み合わせとなる極上のケーキです!


「モンブラン」570円(税込)


こちらも人気のモンブラン!熊本県産の和栗とイタリア栗を使用されており、甘さ控えめの生クリームと栗のババロア、メレンゲの食感が楽しめる大人の味わいで、栗の味わい深さも堪能!

こちらのケーキはどれを食べてもしつこさがなく、”軽さ”が際立ちます!河合シェフが師と仰ぐ佐藤氏のお菓子づくりの大きな特徴とも言える”軽さ”を忠実に大切にされているからだと思います。歳を重ねれば重ねるほどに、ケーキの甘さや生クリームの重さが要らなくなりますが、河合シェフのケーキは、きめ細やかな口溶けの良いクリームが特徴で、気付けばサラッと食べ進んでしまう軽いテイストですが、それでいて記憶に残る印象的な味わい深さが後を引く美味しさで楽しめます!


「レモンケーキ」280円(税込)


キャトルウールの代名詞とも言われるレモンケーキ!コロンとした可愛いレモン型をしており、上品なアイシングが施され、レモン風味豊かなしっとりとした爽やかなレモンケーキです!一つ一つが丁寧に愛らしいキャンディ包みになっており、焼き菓子でお日持ちするので贈り物にも喜ばれます!


「レーズンサンド(5個入り)」1,420円(税込)





レーズンが大好きでレーズンサンドに強い想い入れのある河合シェフが試作に試作を重ねられ完成させたキャトルウールのレーズンサンドは、レーズン好きの私も唸らせる最強の一品!しっとりサクサクとしたクッキー生地にたっぷりのレーズンがサンドされており、嬉しことにレーズンにもクリームにもお酒が入っており、酒好きには堪らない芳醇な香りが味わえます!単品で1個からお求めになれますが、5個入りのギフトボックスはちょっとした御使い物に最適で、今回はいつもお世話になっている友人にもプレゼントさせて頂きました!



レーズンサンドは要冷蔵でお日持ちは一週間。季節柄、暖かくなってくると保冷剤が必要になりますが、キャトルウールには可愛いロゴ入りのオリジナル保冷バッグの販売も御座います!



ホワイトデーという名目で主人におねだりし、大好きなパティスリーのケーキを並べ、ちょっとだけ贅沢なティータイム!香り豊かな紅茶「TWG Tea」の「Earl Grey Gentleman(アールグレイ ジェントルマン)」と一緒にアフタヌーンティーを楽しみます!

「PATISSERIE quatre-heures(パティスリー・キャトルウール)」は、浜松に足を運ばれる際には是非ともお勧めしたいパティスリーの一つです!

PATISSERIE quatre-heures(パティスリー・キャトルウール)
住所:静岡県浜松市中区中央1-10-14
TEL:053-454-2811
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜、水曜日
※テイクアウトのみ
駐車場:店前に2台(無料)
https://www.instagram.com/_quatreheures/


 

浜松パン屋「プラスモンジュ」パリの風を感じながら美味しいパンとスイーツが揃う店

カテゴリー │ケーキ・パン浜松




フランスはパリの5区の中心にある「Place Monge(プラス・モンジュ)駅」近隣のブーランジェリーにて4年間修行を積まれた中津川大介 (Daisuke Nakatsugawa)さんが念願となる自身のお店「Place Mange(プラスモンジュ)」を地元浜松市にて2017年10月1日にオープン!

店名の「Place Mange(プラスモンジュ)」 の名前は、数学者のガスパール・モンジュさんに因んで命名されておりますが、中津川さんは思い入れのあるパリの駅名を店名に選ばれたとのこと!



我が家のある佐鳴湖方面からは、車で約20分ほどかかる距離感のため、なかなか足を運ぶ回数が減ってしまっているお店ですが、オープン当初からバゲットなどの味わいが好みで通い続けているお店となります!



住吉の住宅街にひっそりと佇む戸建ての住宅兼店舗カフェとなり、白壁と木張りの組み合わせでナチュラルな雰囲気を生み出す素敵なお店。入口横には、中津川さんが黙々とパン作りをされている様子が伺える工房も。



店内に入ると香ばしいパンの香りと二段のガラスショーケースが出迎えてくれます。フランスでは、ケーキも取り扱うパン屋が多いことから、自身のお店でもパンと一緒にケーキも楽しんでもらえるようにと、25種類ほどのパンと共に季節毎の「フルーツタルト」やシンプルな数種の「ケーキ」の他、手土産ものとして喜ばれる「プリン」なども提供されており、パンとスイーツがお求めになれます!



こちらではフランス産やカナダ産、北海道産など10種類の小麦粉をそれぞれのパンの特徴を活かすために使い分けされており、低温熟成した「バゲット」を中心に、発酵バターを使った風味豊かな「クロワッサン」やミルクを効かせた「パン・オ・レ」、また、ドイツのハード系パンに加え、お腹を満たす食事パンなども用意!



デニッシュ系は、シナモンを利かせたアップルパイの「ショソンオポム」やブルターニュ地方における伝統的な洋菓子「クイニーアマン」、クロワッサン生地にチョコを入れた菓子パン「パンオショコラ」も。



ハード系は、自家製酵母の田舎パンに胡桃とレーズンをたっぷりと入れた「ノアレザン」や素朴な田舎パン「シリアル」、全粒粉で作る「パンコンプレ」などが揃います!



その日の気分で具材が変わる「クロックムッシュ」や「フガス」などもあり、食事パンとしてもお酒の当てにも楽しめるパンも。



山型が愛らしい食パンも種類があります。



数種類の「タルト」に「チーズケーキ」、「ガトーショコラ」、「プリン」とスイーツも8種類程から選べます!



お昼時に伺ったものの既に売り切れの商品もあり、迷いながらも4種類のパンと気になったタルトを購入!



現在はコロナ禍で、イートインを一組様限定とされていますが、店内でパンやスイーツを美味しいコーヒーや紅茶と共に楽しむことができます!

スウェーデン・Gustavsberg(グスタフスベリ)のリサ・ラーソン(Lisa Larson)がデザインを手掛けたAFRICAシリーズのLion(ライオン)とCat Mia(キャット・ミア)の陶器のオブジェが大小可愛く並んでいます♪



ガラス越しのイートインコーナー。木の温もりとフランス好きの店主のこだわりを感じさせる寛ぎのカフェスペースとなります。こちらを利用する場合は、オーダー後にオーブンでパンの温めもしてくださるので嬉しい限り!



基本の営業時間は夕方18時までとなっておりますが、売り切れ次第閉店となるため、日々閉店時間が異なります。Instagramで最新情報を確認して伺うと良いでしょう!今回は自宅でいただくため、お持ち帰りと致します。


「レリソン」496円
ハーブソーセージ・マスタード・レリッシュが入ったホットドック




直径2cm程の大きめのハーブソーセージが真ん中にドドンと忍ばされているため食べ応え抜群で、香草の香りが風味豊かな味わいです!


「クロックムッシュ」399円
具材は店主の気分で変わります。




この日の具材は「スモークチキン」と「ももハム」の2種類から選べ、スモーク好きな主人のために「スモークチキン」をチョイス。田舎パンにスモークチキンとホワイトソースをサンドし、まろやかなチーズがたっぷりと!こちらは必ずオーブンで温め直すことをお勧めします!


「くりーむぱん」248円




ビニール袋の湿気で皺がよってしまいましたが、出来たてはマッシュルームのように可愛らしいドーム型をしている「くりーむぱん」です!パン生地はふんわりもっちり、中のカスタードクリームは甘さも程良く、上に散らした大粒のワッフルシュガーの食感がジャリジャリと楽しめます!


「ヤウート」410円
自家製酵母とヨーグルトを使い、もっちりに仕上げた食パン。トーストがおすすめ!




小振りなサイズ感で食べやすい食パンでトースト向き。外はカリカリ、中はもっちりと。トーストすると、酵母の香りが立ち込め、味わい深さが際立ちます!


「タルトシトロン」442円
細江産のレモンを使用したレモンのタルト




暖かくなってきた時期だからこその、さっぱりとした程良い酸味が何とも爽やかにいただけるレモンのタルト!タルト生地のザクッとした食感としっとりとしたアーモンドクリーム、そしてレモンをふんだんに使用された甘酢っぱさが堪らない一品!レモン好きな方には是非とも食べて頂きたいタルトです!今回は大好きな「TWG Tea」のフレンチアールグレイに合わせて楽しませて頂きました。プラスモンジュさんは「バゲット」もとてもお勧めです!

Place Mange(プラスモンジュ)
住所:静岡県浜松市中区住吉3-22-15
TEL:053-570-8017
営業時間:9:00~18:00(売り切れ次第終了)
定休日:水曜日
駐車場:店前に有(無料)


 

浜松・北欧ヴィンテージ家具「Learner's(ラーナーズ)」にてヴィンテージポスター展を開催中!

カテゴリー │雑貨浜松




デンマークやイギリスのビンテージを中心に、家具と雑貨を取り扱う「Learner's(ラーナーズ)」。現在、3月4日(金)〜3月13日(日)まで開催されている「ヴィンテージポスター展」へ行って参りました!浜松は舘山寺街道沿いに佇む白い建物、サインが目印です!

オーナーの内藤慎一(Shinichi Naito)さんは、ビンテージ家具の販売経験とリペア・メンテナンスの技術を活かし、2007年5月30日に自宅前に待望の店をオープン。



長い間使われてきたモノ、現在作られているモノ、これらを組み合わせて自分らしく楽しく暮らせるインテリアライフを提案するセレクトショップをコンセプトに、デンマークやイギリスのビンテージを中心に家具と雑貨(ビンテージと新品)を取り扱われています!



北欧ビンテージ家具は、その多くが高級木材として知られるチーク材が用いられており、その美しく深い褐色の色合いと木肌、そして繊細な木目が手に馴染みやすく、とても柔らかな印象を与え、長い年月を経て経年変化し、味のある雰囲気が安らぎを提供してくれます。

店内の生花は、不定期ではありますが、助信にある花屋「FLANNEL FLOWER(フランネルフラワー)」の山本さんが時折活けにいらっしゃっているとのこと。私たちも大好きな山本さんのセンスの良さが光ります!



コンパクトなサイズ感の店内だからこそ、まるで自宅のリビングの一角のような自然なスタイルで設置されている家具や雑貨たち。足を運ぶ毎に、家具の入れ替わりがあったり、配置換えをされて異なる雰囲気であったりと、様々な顔を見せてくれる素敵なお店。



食器や小物、インテリア雑貨などは、北欧ビンテージもあれば、新品のブランド品も並び、新旧のデザインがとてもナチュラルに融合しています!先日、私たちもベルギーのアントワープで生まれた「DOMANI(ドマーニ)」のMINSK(ミンスク)の鉢(カラー:Brick)とヨーロッパ製のガラスのフラワーベースをこちらで購入したばかりです!



この日の目的は、現在開催されている「ヴィンテージポスター展」。そして、それを主催している友人のアートコレクターである宿里博(Hiroshi Yadori)さんにも久方振りにお会いしたくて足を運んで参りました!

今回は、1967年のミロのマーグ財団主催のイベントのポスターや1973年のピカソの展覧会のポスターや80年代のホックニーの展覧会ポスターなどヴィンテージポスターを紹介されており、96年のルイジアナ美術館でのティルマンスのポスターやエグルストン、エルズワースケリーなどが比較的新しい作品となります。十数点飾られたヴィンテージポスターの中でも目を惹いたピカソ。1973年物と、私と同じ歳月を重ねていることもあり、愛着を感じてしまいます。



開催されて既に嫁ぎ先が決まっていった子もおり、数点の作品を新たに投入し入れ替えを行っていると伺いました。お求めになりたい気に入った作品がおありの方は、お問い合わせの上、訪問されると良いかもしれません。



主催者の宿里さんからヴィンテージポスターにまつわる思い出話などを伺いながら、話は我が家の現在の楽しみの一つである、北欧ヴィンテージ家具や小物の収集について広がり、オーナーの内藤さんも交えて色々ディスカッションさせていただきました!お互いに好きな物には熱が入ってしまい、こうした会話を楽しめ共感し合える仲間が居てくれるというのは嬉しい限りです!



宿里さんお気に入りのデビッド・ホックニーのポスターも2点展示されており、大切に保管されてきた作品の一つです。



ラーナーズでは、北欧ビンテージ家具のリペアやメンテナンスも可能なため、実際に相談させていただくことも多く、この日も購入したばかりのサイドボードの引き出し内部のリペアについて伺ってきました!



物腰が柔らかく、話しやすい内藤さん。とても分かりやすく親切に対応してくださるので、安心してお任せできます!









居心地の良さでつい長居をしてしまいがちなラーナーズ。きっと、貴方のお家にプラスアルファできるお気に入りの家具や雑貨に出会えることでしょう!

Learner's(ラーナーズ)
住所:静岡県浜松市中区富塚町3003-36
TEL:053-476-8571
営業時間:平日13:00〜20:00、土日:11:00~20:00
定休日:火曜日
駐車場:店前に有(無料)
ヴィンテージポスター展
開催期間:3月4日(金)〜3月13日(日)※火曜定休
(アートコレクター宿里氏も夕方17時ぐらいまでは在店予定)
https://www.learner-s.jp/